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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ウズラ類を飼育されている方、暑い夏にご注意ください。

更新日:2023年4月7日


 梅雨も明けて、暑い夏が始まりました。ウズラ達も元気に走り回っています。ここ数年、地球温暖化の影響で、夏の気温が上昇しています。ウズラ達を飼育している方は、ウズラ達の健康に十分注意しましょう。寒い冬よりも暑い夏の方が、対処が難しいです。


意外と高温に強いヒメウズラ達。


 ヒメウズラは、東南アジア原産です。そのため、暑い夏に意外と強いです。ウズラ類は暑くなると、喉をフルフルと震わせます。しかしヒメウズラが喉を震わせる姿を見ることは稀です。しかし、安心してはいけません。暑い夏では水入れのチェックと日影を作ることを心掛けましょう。ヒメウズラの体温が上がった時、水をよく飲むので、水が無くなる心配をしましょう。できれば、水温が低いと良いです。日影ですが、百円均一ショップで売っている木箱を加工して作っています。一部を切り取った箱をひっくり返して、隠れ家状態にしています。ただ、ウズラ類は日光浴も必要なので、一日中室内で飼うことはあまりお勧めできません。ヒメウズラが暑い夏に強くても、注意を怠らないようにしましょう。



コリンウズラは、暑さに注意が必要です。


 ヒメウズラと比較すると、コリンウズラは夏の暑さに弱いです。気温が高くなってくると、時々喉を震わせています。コリンウズラの原生地が中米や北米なので、湿気のある日本の夏は、厳しいのかもしれません。ヒメウズラが何でもない感じで過ごしている温度でも、コリンウズラは、結構喉を震わせていることがあります。コリンウズラの場合も同様に、水入れの水には注意をしましょう。体が大きいだけに、飲む水の量も結構多いです。群れで飼育されている方は特に注意が必要です。もちろん、日影を作ることは絶対に必要です。できれば直射日光が当たる時間が少ない場所に飼育ケージを移すと良いでしょう。かつて私は、夏の直射日光でコリンウズラを一羽死なせてしまったことがあります。直射日光には十分に注意しましょう。


凍らせたペットボトルを準備しましょう。



 どんなに気を付けていても、暑さは回避できない場合があります。特に北関東の方は、気温が35℃になることもあります。もちろん、冷房の効いた部屋に退避させることが出来れば、問題はありません。小さいヒメウズラで小型のケージで飼育しているなら、家に入れることも可能でしょう。しかし、家の外で飼育しているコリンウズラの場合、そう簡単にはいきません。そこでお勧めするのは、ペットボトルに水を入れて凍らせた簡易冷媒です。これをケージに入れると、ケージ内の気温が少しだけ下がります。気温を下げる効果はあまり期待できませんが、温度差からペットボトルの周りに水滴がつきます。この冷たい水滴をコリンウズラが飲むことで、体温が下がる効果が期待できます。凍らせたペットボトルは外気温にもよりますが、1時間は氷が残っています。夏の一番暑い時間帯に置くと十分に効果が期待できます。飼育しているコリンウズラの数やケージの大きさにもよりますが、1-2本準備しておくと便利です。再利用もできるので、経済的です。なおペットボトルは炭酸系飲料の物が丈夫です。




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