トマトを襲うテントウムシダマシに注意しましょう。
- Hideki Kobayashi
- 6月26日
- 読了時間: 3分
これまでサントリー本気野菜シリーズのズッカとルンゴの成長をお話してきました。近年、何度も挑戦して失敗してきた調理用トマトです。このズッカとルンゴで作ったトマトソースは本当に美味しくて、もう一度味わいたいと思っていました。栽培失敗の原因は酸性雨と考えて、アルミリムーバーを使用して栽培しています。苗を植えた時、2-3日後にルンゴが枯れ始めました。枯れた途中の茎を取り除き、根本はそのまま栽培、先端は指し芽として栽培しました。その結果、両方とも順調に成長し始めました。もし、アルミリムーバーを使用しなかったら、そのまま近年のように枯れていたことでしょう。

順調だったズッカとルンゴがテントウムシダマシに襲われました。
ある日、ズッカとルンゴの葉が虫に食べられているような跡がありました。よく観察してみると、テントウムシによく似た「テントウムシダマシ」がトマトの葉に付いていました。テントウムシダマシは、普通のテントウムシと良く似た見た目をしていますが、星の数が多く、薄紅色をしています。ナナホシテントウムシやナミテントウムシは、アブラムシを食べる益虫です。しかし、テントウムシダマシは葉を食べる害虫です。
テントウムシダマシはかなり悪質な害虫で、家庭菜園の天敵です。都会の中の家庭菜園では、あまり見かけませんでした。しかし、田舎や放置された雑草地帯があるところでは、結構頻繁に見かけます。このテントウムシダマシに襲われると、トマトは葉が食べられ放題となります。また、なぜかトマト自体の成長も悪くなったように感じました。即座に捕まえて、潰しました。
テントウムシダマシは、トマトだけの害虫ではありません。ナスやジャガイモ、ピーマン、キュウリ、枝豆などの害虫でもあります。見つけ次第、捕まえて物理的に除去しましょう。殺虫用のスプレーも市販されているようですが、手で捕まえる方が手っ取り早いです。
テントウムシダマシの増殖速度は、驚きです。
テントウムシダマシを駆除した後、食べられた葉は、卵を産み付けられている可能性があるので、除去した方が良いようです。実際、テントウムシダマシの増殖速度は非常に速く、油断していると1-2日後には新たなテントウムシダマシがトマトに付いています。イタチごっこのような状態ですが、根気よく駆除を行いましょう。どうしても駆除の時間が取れない方は、目が細かいネットなどを使用して予防する方法が推奨されています。ただ個人的な体験なのですが、風などでネットに隙間ができてしまい、そこからテントウムシダマシが入り込んで、結局ネットを外して駆除することになりました。ネットを使用する場合、しっかりと固定する必要があるようです。テントウムシダマシは10月まで活動するようなので、長い戦いとなりそうですね。
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