梅雨も明けて、気温が高くなり、本格的に夏が訪れました。地球温暖化の影響なのか、北海道でも35℃を超える地方が出てきました。日本全国例外なく、夏は非常に気温が高くなることでしょう。夏のウズラ類飼育は、この高い気温に注意しましょう。ヒメウズラは元々東南アジアに棲息している鳥なので、比較的暑さに強いほうです。一方、コリンウズラは北米に棲息しているので、気温が高い所は避けて分布しているようです。北米大陸の夏は、日本より湿度が低いので、コリンウズラの飼育は注意が必要です。
喉が震えていたら、注意が必要です。
コリンウズラ、ヒメウズラ問わずウズラ類は暑くなると、フルフルと喉を震わせます。この状態は「暑いよー」という信号です。喉を震わせている状態が長時間続くことは、健康上好ましくありません。そのまま何もしないと、熱中症で死に至る事もあります。ウズラ達の体を冷やしてあげる必要があります。喉が震える状態にならないように、夏場のウズラ類の飼育について、以下の点に注意しておきましょう。
ケージは日影に起きましょう。
室外で飼育している場合、どうしても直射日光が当たります。もしケージが移動可能であれば、日影が多い場所に移動しましょう。ケージの近くに草木の植木鉢を置いて、影を作っても良いです。移動できないケージの場合もお勧めです。ただ、あまり近くに植物を置くと、ウズラ類は葉っぱなどを食べてしまうことがあります。注意しましょう。
屋内飼育の場合、日光の当たり具合に気を付けましょう。空調の効いた部屋なら問題無いでしょう。しかし、空調の無い部屋の中は外よりも空気の流れが無いので、室温が外よりも上がりがちです。何かで影を作って、長い時間日光が当たらないように気を付けましょう。
日光の紫外線は、ウズラ類がカルシウムの取り込みに必要なビタミンD生成に必要です。気温も注意しなければなりませんが、10分程度直射日光を浴びることも重要です。早朝や夕暮れなど、気温が高くない時に日光浴をすると良いかもしれません。
水を欠かさないようにしましょう。
水は、ウズラ類が体温を下げる大切な手段の一つです。特に夏場は、水入れの水温も上がり、蒸発する量も多いです。何かの拍子に水入れを倒してしまうこともあるでしょう。水が多めに入った安定した水入れを準備しましょう。朝晩に水を交換することも忘れないで下さい。夏場の水は、早く悪くなることもあります。
応急手当て用の保冷剤を用意しましょう。
目を離したときに、ウズラ達が暑さの影響で横たわってしまうこともあるでしょう。息も荒く、今にも死にそうな状態になっているかもしれません。その場合、ウズラの体を冷やす必要があります。食品などを購入した時に付いて来る保冷剤などを使って、体を冷やしてあげましょう。コリンウズラのように体力があるウズラなら、生存確率が上がります。予防のためにペットボトルに水を入れて凍らせておいた物も、準備しておきましょう。ケージに入れておくと、暑すぎるときにウズラ達が体を寄せています。ペットボトルは炭酸系飲料の物をお使いください。色々準備して、暑い夏を乗り越えましょう。
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