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ヒメウズラとコリンウズラ、並ウズラの体調管理

更新日:2023年4月7日


 ウズラ達を飼育していると、時々体調が悪いように見える時があります。例えば、じっとして動かなくなる、体全体で呼吸をしている、流血しているなど、とても心配になってしまう事態が起きてしまいます。もちろん、動物病院に連れて行き、獣医さんに診てもらうことができれば、それに越したことはありません。しかし、ウズラ類を診てくれる獣医さんは、結構限られています。また体力がないため、動物病院に連れて行く前に、最悪の事態になってしまう可能性もあります。今回は症状別に対処方法を紹介したいと思います。


 全ての症状に共通して言えることですが、2羽以上で飼育している場合、個体を隔離しましょう。個体を隔離する飼育ケースは、小型の段ボール箱でも良いでしょう。運搬用の鳥かごを用意しておけば、隔離と運搬ができるので、便利です。


個体がじっとして動かない場合


 いくつかの要因が考えられますが、この場合は小型の段ボールに移して、保温しながら暗所に置いておきましょう。水と餌はいつも通り用意しましょう。冬場のように気温が低い時は、ヒーターを入れて温めておく必要があります。様子を見ながら、体力が回復するまで待ちましょう。メスの場合、体の中で卵が詰まる「卵詰まり」の心配があります。お腹を触って、膨らんでいないか、調べましょう。卵詰まりの場合、ウズラ自身に頑張って産んでもらうしか、方法はありません。ボレー粉などをあげて、カルシウムを補充して、産卵を促しましょう。卵詰まり状態が続くと死に至ることがあります。注意しましょう。


全身で呼吸している場合


 全身で呼吸している症状のほとんどは、前項のじっとしている場合に見られます。夏の場合は脱水症状、冬の場合低体温症が考えられます。夏の場合、直ぐに体を冷やして、水を与えましょう。冬の場合、ヒーターを入れて温めてあげましょう。そのまま。目を離さずに経過観察をしましょう。どちらの場合にも当てはまらない場合、また症状が改選しない場合、鳥インフルエンザの可能性があります。ただし、屋内で飼育している場合、鳥インフルエンザにかかる可能性は、限りなく低いです。元々、鳥インフルエンザは渡り鳥が持ち込む病気なので、外部の鳥に接触しない場合、ほとんど感染することはありません。それでも、感染の可能性は0ではないので、注意して観察しましょう。鳥インフルエンザに感染すると誤とんどの場合死に至ります。そして、体に赤く変色した部分ができます。このような症状で死亡したウズラがいた場合、速やかに獣医や自治体に連絡しましょう。死体の処理方法など、自治体から指示があると思います。


流血している場合


 ウズラ類の交尾は、オスがメスの首筋に噛みついて、行われます。実はウズラ類のオスは非常に性欲が強く、メスとの交尾も激しいものになります。メスが気乗りしなくても、追いかけて首筋に噛みつきます。その結果、メスが血だらけになる場合があります。メスは血だらけでも何も気にしない様子です。しかし、流血で血を失った結果、体調を崩すことがあります。オスはメスが流血しても、お構いなしに首筋に噛みついてきます。流血したメスは、隔離しましょう。血が止まるまで待ちましょう。ただし、オスと引き離す時間が長いと、ペアが解消してしまう場合があります。オスが見える範囲で隔離しましょう。


 ウズラ達を健康に育てるために、餌と水に気を付けましょう。また、日常的に適切な日光浴と砂浴びは必ず行いましょう。日光浴はカルシウムの吸収に必要なビタミンDの合成、砂浴びは体表を清潔に保つため、また消化を助けるために必要です。健康に気を付けて、楽しいウズラライフを送ってください。






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