ヒメウズラの奇形について、お客様からご報告を頂きました。
- Hideki Kobayashi
- 5月19日
- 読了時間: 3分
ヒメウズラを含め、鳥類は足に奇形が出やすいです。これは遺伝的な要因ではなく、後天的に孵化の過程で起きる場合がほとんどです。奇形になる理由は様々ですが、卵から孵化する過程で、卵膜に足の一部が付着してしまうことが原因の一つと考えられています。今回、当社のお客様から、足の奇形についてご報告を頂きました。また、奇形の原因についてご高察を頂いたので、是非参考にして頂きたいと思います。頂いたお話はお客様の許可を頂き、そのまま掲載しております。

お客様のご報告
わが家の5羽のうち1羽だけ、成長するにつれ(体重が増えるにつれ)片足の指が内側に曲がってくる事に気づきました。
毎日撮っていた写真を見返してみると生まれたときからすでにその指部分がほんのりS字になっていることがわかりました。
その1羽は孵卵器の中で一番激しく転卵されてしまった卵でした。
私の使った孵卵器はニワトリの卵にも使える大きめのもので、ターンテーブルのように一周して転卵するもので、卵の置き場所が一つだけ外側になってしまい、その卵は私が気づいて工夫するまで初めの数日激しく転がされてました。
見守りカメラの動画があるので添付しますね。(動画は私が工夫して外側の卵が転がり過ぎないようにした後です)
二時間置きに一周まわる機種で、転卵され過ぎて卵内部に空気が拡散してしまうのではと心配してました。
(購入した卵がうちに届いた後、ニ日ほど温度と湿度を保って休ませておいたことが水の泡かと)
小林さんのブログで書かれていた事が気になってました。
うちの子の場合は成長途中の骨折(卵の中で)かもしれないですが、小林さんの空気拡散説がとても納得できる結果だったのでご報告させていただきました。
(獣医師に見せたところこの子は胸骨にも大きな凹みがあって何かの衝撃で折れてしまうかもしれないから飛ばせないようにと言われました。
足の障害は特に問題なく暮らせています。胸骨は来月レントゲンを撮ってもらう予定です。うちで唯一の男子なので、今後子孫を残すかを決めるために)
長々とすみません。
5羽それぞれみんな可愛く美しく成長し、懐いてくれる子、懐かない子それぞれ良さがあります^ ^♡
親バカですが最長した5羽の写真も見ていただきたく、添付させていただきます。

ご報告、ありがとうございました。
上手く5羽孵化に成功されたのですが、1羽奇形が出てしまったことは残念です。お客様は、転卵が原因の一つとお考えでした。卵の中の気室が、拡散してしまうと様々な影響がでます。気室は簡単に拡散しないと思いますが、アメリカやヨーロッパの農家では気室の拡散は問題視されています。ニワトリやウズラ類の卵の配達過程で、気室が卵内で拡散するリスクがあります。そこで卵の孵化を行う前に、卵を半日から1日の間、正位置で静置することが推奨されています。卵の正位置は、卵の尖った部分が下方で、丸い方が上です。当社でも、念のため半日程度、正位置で置くことをお勧めしております。当社から卵をご購入されたお客様皆様が、楽しいヒメウズラ・ライフを送ってくれることを願っております。
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