ヒメウズラは色々な色が特徴です。基本的に、白いヒメウズラのペアからは白いヒメウズラが生まれます。体の色は遺伝するようですが、性格は遺伝するのでしょうか?ヒメウズラは色が多彩ですが、実は性格も多彩です。特にオスで顕著ですが、やたらとアグレッシブな個体、のんびりした個体、臆病な個体など、様々な性格が見られます。実際、手を飼育ケージに入れて、世話をしていると、手に絡んでくる個体や手を怖がって逃げ回る個体、手を気にしない個体など、本当に楽しませてくれます。そんなヒメウズラの行動を見ていて、一つ気になったことがありました。ヒメウズラの性格は、親から子に遺伝するのでしょうか?
のんびりヒメウズラのペアが産んだ子を育ててみました。
当社には、のんびりしたヒメウズラのペアがいます。オスものんびりしていて、あまりメスと交尾しようとしません。ヒメウズラのオスとしては、非常に珍しいタイプです。メスも手で撫でられる位のんびりしています。このペアの子なら、のんびりヒメウズラになるのでは?と思いました。そこで、このペアが産んだ卵を孵して、子供を育ててみました。
オスとメスそれぞれ、生まれました。
こののんびりヒメウズラペアは、あまり卵を産みません。何とかタイミングを見計らって、4個の卵を孵卵器に入れることができました。その結果、オス1羽、メス2羽が生まれました。1個は中止卵でした。他に白ペアと灰色ペアの卵も孵化を行いました。白ペアと灰色ペアからは、それぞれ白色と灰色の子が生まれました。灰色ペアから灰色だけ生まれたのは、多分偶然だと思います。ヒナの内は、皆一緒に育てていましたが、最近若鳥となってペア探しを始めました。すると、のんびりペアの子が、他のオスを攻撃し始めました。
性格は親から子に遺伝しませんでした。
のんびりペアから生まれたオスの攻撃はかなり激しく、攻撃されたオスは隔離が必要なくらい出血してしまいました。時々生まれる気性の荒い個体のようでした。ただ、ヒメウズラの成長に差があり、未成熟のオスがされるがままに攻撃されたのかもしれません。しかし、のんびり性格の親ヒメウズラから生まれた子は、のんびり性格とは言えませんでした。少し残念な気もしますが、これも自然の摂理なのでしょう。ただし、ヒメウズラの性格は一生の中で結構変わるので、このオスものんびり性格になって欲しいと思います。ちなみにメスの方は、2羽とも特に目立った様子はありませんでした。性格は、飼育の仕方や飼い主の関わりから、決まるのかもしれませんね。
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