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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ヒメウズラは抱卵することはありますが、中断することも多いです。

 ヒメウズラのメスを飼育していると、産卵を始めます。メスの年齢や飼育環境、与えているエサによって、産卵のペースは変わりますが、大抵1日1個産みます。ほとんどのヒメウズラは卵が産まれても放置して、全く興味を示しません。むしろ、「なんだコレ?」と言わんばかりにケージの隅に転がします。「鳥は卵を産めば、そのまま温める」と何となく思っている人も多いかと思いますが、ヒメウズラには適用できないようです。セキセイインコなどは、高頻度で抱卵するようですが、ヒメウズラに限らずウズラ類はあまり抱卵しないようです。それでも、稀にヒメウズラも抱卵することがあります。

巣の中のヒメウズラの卵
巣の中のヒメウズラの卵

 

ヒメウズラの抱卵は、長続きしないことが多いです。

 

 ヒメウズラが抱卵した時、「ヒナが産まれて、親子ヒメウズラが見られるかも?」と期待してしまいます。テレビ番組で時々放送されているカルガモ親子のような光景を想像することでしょう。しかし卵が孵るまで、ヒメウズラが抱卵することは稀です。ヒメウズラの孵化は17日間かかりますが、早ければ2,3日、長くても7日間ほどで抱卵しなくなります。一度興味を失うと、全く興味がなくなるのか、その後同じ卵を抱卵することはありません。抱卵しなくなった卵は、早めにケージから取り除きましょう。ヒメウズラのメスは抱卵することはありますが、オスが抱卵することは無いようです。今までオスが抱卵することは見たことがありません。ペアで代わる代わる卵の世話をするということは、ヒメウズラでは無いようです。ちなみに、検卵すると無精卵の時もありますが、順調に孵化が進んでいる時もあります。私は行ったことはありませんが、途中放棄された卵を孵卵器に入れれば、一部は孵化するかもしれません。

 

ヒメウズラの自然孵化を目指す方は、環境を整えましょう。

 

 ヒメウズラが孵化するまで抱卵するためには、いくつか条件があるようです。1つ目はヒメウズラが安心できる場所を作る事です。巣箱という形になりますが、箱に出入口を作り、周囲から完全に見えないようにして、ケージに入れましょう。このとき、巣の素材になるような小枝やワラなどを底一面に入れておきましょう。2つ目はできるだけ人の気配を消すことです。ケージなどは周囲に人が行き来しない所に置きましょう。また、給餌・給水も静かに行いましょう。抱卵したヒメウズラをできるだけ刺激しないように注意しましょう。この2つを守っていても、突然抱卵を止めることが多々あります。それでも諦めずにチャレンジしましょう。親子ヒメウズラは、きっと感動的な光景となるでしょう。

 

 

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