ヒメウズラ・コリンウズラを飼育する際、一つ困ることは飼育ケージです。一般に市販されている鳥かごは、セキセイインコや十姉妹などのフィンチ類用のケージです。これらの小鳥は、木に留まる鳥なので、止まり木などに居ることが前提となっています。一方、ウズラ類は、ほとんどの時間を地面で過ごす鳥です。一般の鳥かごは、ウズラ類の飼育には全く適していません。ただでさえ、ペットコーナーは犬と猫関連商品で占められているので、なかなか鳥関連の商品は見つかりません。今回は、ヒメウズラ・コリンウズラ用のケージについて、お話します。
ヒメウズラ用ケージは、水槽、ハムスターケージ、昆虫飼育用ケースなどが良いです。
ヒメウズラは比較的小さいので、ケージの囲いの目が小さい物しか利用できません。そのため、犬猫用ケージは元より、ウサギケージの囲いもすり抜けてしまいます。ヒメウズラは、羽毛で大きめに見えますが、実際の体はそこまで大きくありません。大体、幅2cmあると、すり抜けることが可能です。ヒメウズラ用の飼育ケージの候補は上記に挙げた通り、いくつかあります。それぞれ一長一短なので、自分の生活スタイルに合った物を選びましょう。
水槽の長所は飛び散らないこと、短所は重くて動かしにくいこと
水槽はヒメウズラ飼育によく利用されます。一番の長所は餌や糞、砂などが飛び散らないことです。ヒメウズラを飼育していると、色々な物がケージから飛び散り、部屋を汚すことがあります。砂浴び用の砂が最も飛び散りやすく、囲いが網などの場合、ケージの周囲に砂が飛び散ります。また、抜けた羽もケージから出てきてしまうので、部屋の掃除が大変です。水槽を飼育容器とすると、この”飛び散り”を予防できます。また、高さがあるので、ヒメウズラが何かの拍子にジャンプした時、頭が当たってケガをすることもありません。一方、水槽はガラスで出来ているため、重いという欠点があります。水槽の移動や水槽内の清掃が少し大変となってしまいます。
ハムスターケージの長所は、軽くて丁度良い大きさ、短所は複雑な内部構造です。
ハムスターケージは、1-2羽のヒメウズラ飼育に丁度良い大きさです。しかし、ハムスターのための遊具など、内部にいくつかのアイテムがあります。残念ながら、ハムスター用の遊具は、ヒメウズラにとって不用な物です。もしハムスター用ケージを利用する場合、遊具や迷路は全て外しましょう。
昆虫飼育用ケースの長所は、安価で手軽な点です。短所は密閉性が高い点です。
最近、外国産カブトムシやクワガタなどの昆虫飼育がブームになっています。そのため、比較的大型の昆虫飼育用ケースが販売されています。大型の昆虫飼育用ケースは、全てプラスティックで出来ているため、大きくても軽くて移動も容易です。またホームセンターで大体2000-4000円と比較的安価で販売されています。もし、購入される場合は、高さがある物を選ぶことをお勧めします。欠点は、あまり通気性が良くなく点が挙げられます。特に夏場はケージ内の温度が上がってしまいます。ケージ内の温度は絶えずチェックしておく必要があります。
コリンウズラ用のケージは、犬猫用ケージが良いでしょう。
コリンウズラは、並ウズラよりも一回り大きくなります。そのため、犬猫用ケージを利用することをお勧めします。ただ、犬猫用ケージは天板が無いタイプが多いので、気を付けましょう。また、囲いの網目も注意が必要です。コリンウズラも見た目ほど大きな体をしていないので、網目の大きさによっては、外に出てしまいます。不安がある場合は、ダイソーなどで販売されているバーベキュー用金網を結束タグ等で囲いに固定しましょう。
金属製のケージは気を付けましょう。
並ウズラやコリンウズラ・ヒメウズラは、驚いた時や喧嘩をした時、飛びあがることがあります。意外なことですが、ウズラ類は結構高く飛び上がります。その結果、ケージの天板とウズラとの衝突事故が起きることがあります。この時、天板が金属製のワイヤーや金属板が使われている場合、ウズラが怪我をすることがあります。個人的な体験ですが、金属ワイヤーケージを使用していた時、ヒメウズラが飛び上がって天井に衝突してしまいました。衝突事故のヒメウズラは、当たり所が悪かったのか、歩行障害となり、やがて死んでしまいました。このような事故が起こりうるので、気を付けましょう。
飼いたいけれど飼えないなぁとお考えの方へ。
ウズラ類が好きで、ヒメウズラ・コリンウズラを飼ってみたいけれど、ケージ置き場や世話の事を考えると、難しいなぁとお考えの方は多くいらっしゃると思います。また、鳥アレルギーになって、泣く泣く手放した方もいらっしゃるでしょう。ウズラ・ロスをグッズなので、慰めてもらうのはいかがでしょうか?当社では、ウズラ絵カップ&ソーサーなどのアンティークも販売しております。ウズラを身近に感じてみませんか?
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