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ヒメウズラ・コリンウズラ・並ウズラの体調が悪くなった時の対応

 ヒメウズラを始め、ウズラ類を飼育していると、いつも元気に動き回っているように見えます。しかし、よく観察してみると、なんとなく動きがぎこちない個体が見つかることがあります。そのまま、様子を見ながら飼育を続けても、何の問題もなく元に戻ることもあります。ただ、複数羽で飼育している場合、気を付けたいことがあります。

緊急隔離用の小型ケージ
緊急隔離用の小型ケージ

ウズラ類の頭部を見てみましょう。

 

 ウズラ類が喧嘩をするとき、ほとんどの場合、頭部が狙われます。特に目の辺りを良く攻撃します。そのため、元気のない個体は頭部に傷を負っていることがあります。白色や銀色などの個体なら、傷は一目でわかります。一方、黒色や茶色系の個体の場合、一目ではわからない時があります。特に複数のオスがケージに共存している場合、必ず争いが起きてしまいます。卵を孵化させて、そのまま複数のヒナを育てていた場合、前日まで仲良くしていたとしても、ある日突然争いが起きます。オスの特徴である首の周りの白い帯が見え始めたら、オスとメスでペア飼育をお勧めします。


 ヒメウズラの場合、メスの後頭部の傷は、オスの交尾行動が原因でできます。オスはメスの後頭部に噛みついて交尾をするので、傷だらけとなります。もしメスの傷がひどい場合、オスとメスのツガイ飼育を中断しましょう。オスを隔離して、強い縄張り意識を薄めましょう。

 

足を見てみましょう。

 

 足は奇形が現れやすい部位です。ヒナが産まれた時は気が付かなくても、成長してから指の歪曲や欠損に気が付くこともあります。足に奇形がある場合、行動力が低下するため、その個体はエサを食べる時や水を飲むとき、最後になってしまうことがあります。その結果、若鳥の段階で弱弱しい感じとなってしまいます。摂餌、摂水の時、いつも最後になっている個体がいた場合、足の奇形に注意を払いましょう。また、足は糞が付着しやすい部位です。足に糞が付着して固まってしまうと、行動に異常が出てきます。足に糞が付着して固まってしまった場合、水道水で流しながらゆっくりと剝がしましょう。付着して固まった糞は、絶対に強引に剝がさないでください。

 

攻撃性のある個体、または傷ついた個体は隔離しましょう。

 

 複数羽のヒメウズラが居るケージで、ケガをしたヒメウズラが出た場合、ヒメウズラを隔離する必要があります。喧嘩の場合、攻撃性の高い個体を隔離しましょう。ケガをしたヒメウズラを隔離しても、攻撃性の高い個体は別のヒメウズラを攻撃します。また、攻撃性の高い個体は、ツガイに決めたメスがいるので、できればメスも一緒に隔離してあげましょう。

ケガの原因が喧嘩ではない場合、弱った個体を隔離しましょう。この場合、段ボールなどを利用して、静かな環境で眠らせてあげましょう。もちろん、動物病院で診察してもらうという選択肢もあります。万が一に備えて、鳥を診てくれる動物病院を探しておくと、良いでしょう。健康なウズラ・ヒメウズラと一緒に楽しいウズラライフを送ってください。


 
 
 

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