現在、様々な色や模様のヒメウズラが飼育されています。一番人気がある色は白のようです。他にはシルバー(銀色)と呼ばれる灰色のヒメウズラ、黒やシナモン、ゴールデンパールなど、様々な呼び名で呼ばれています。ヒメウズラは様々な組み合わせで交配されているので、同じ呼び名でも違った色や模様の場合も多々あります。また、成長していくと少しずつ模様や色が変わっていく個体もあります。必ずしも、呼び名通りの色や模様が一生固定されるわけではありません。白と銀は例外的に色や模様は、オスメス問わず一生変わらないみたいです。ヒメウズラの中にブルーブレスト(青い胸)と呼ばれる色の個体がいます。原種に近いヒメウズラです。
固定が難しいブルーブレストのヒメウズラ
Wikipediaのヒメウズラのページに一枚の写真が掲載されています。青い色の上半身と赤い色のお尻の部分が美しいヒメウズラです。原種に近いという事で、もっとも多い色のヒメウズラかというと、実はあまり見かけません。いくつか理由は考えられますが、その一つは日本で流通しているヒメウズラ達が、原種から離れている点が挙げられます。ヒメウズラ達は既に多くの交配が行われていて、色や模様が様々となり、原種のタイプが減って来ています。また、原種同士でもブルーブレストになる確率が高くない点も挙げられます。青い色彩が出ず、オスでも黒からこげ茶色の色の個体となります。そのため、地味な色のヒメウズラとなり、あまり人気が出なかったようです。一方、人気が高い白いヒメウズラのペアからは、ほとんどの場合、白い子供が生まれます。
濃い色のヒメウズラは、成熟期に最も美しくなります。
白いヒメウズラは大変人気が高いのですが、若鳥から成鳥まで白いままです。ペアとなっても色合いは変わりません。一方、黒やこげ茶のヒメウズラは成熟すると羽先が赤く染まり、とても綺麗な姿になります。ヒメウズラのオスがメスにアピールする時、羽を広げてダンスをします。広げた羽の色彩はとても綺麗で、一見の価値があります。もちろん、白いヒメウズラも白い羽を広げた姿は綺麗ですよ。ヒメウズラのオスは、結構攻撃的で雄叫びをあげますが、その行動や色彩は、とても興味深いものがあります。
当社のブルーブレストのペア
写真のペアは、当社のブルーブレストのペアです。このペアは非常に大人しく、あまり卵を産みません。そのため、当社で販売している「ヒメウズラの卵(ミックス)」に入れて販売しています。前述の通り、ブルーブレストのペアからは必ずしもブルーブレストが産まれるとは限りません。メスが産まれた場合、ブルーブレストにはなりません。それでもブルーブレストが欲しい方は、期待してみてはいかがでしょうか?
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