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執筆者の写真Hideki Kobayashi

夏休みの自由研究に卵の孵化を行う上での注意点

 ウズラ・ヒメウズラに限らず、ニワトリの卵の人工孵化を夏休みの自由研究にしようと計画している方もいると思います。既に人工孵化を実施されている方もいるでしょう。ヒメウズラの孵化なら17日間、並ウズラやニワトリなら21日間で孵化するので、夏休み期間に丁度良く、自由研究の題材にピッタリと言えるでしょう。しかし、いくつか注意するべきポイントがあります。今回は、自由研究に卵の孵化を行う上での注意点について、ご紹介します。

卵の孵化は自由研究にピッタリです。

孵卵器の準備をしましょう。

 

 最初に孵卵器を用意しましょう。現在、孵卵器を販売している店舗は、非常に少なくなっています。一般的なホームセンターやペットショップで手に入れることは難しいでしょう。孵卵器を購入する場合、インターネット販売で手に入れることになるでしょう。卵を孵化させるためには、1日4回以上一定時間おいて卵を回転(転卵)させなければなりません。夏休みの自由研究としては、自分で転卵することも一興かもしれません。ただ孵化予定日の2-3日前まで、約2週間転卵を自分の手で行う必要があります。その間、旅行などには行けません。計画は綿密に立てて置きましょう。

 

 手動での転卵を行わない場合、自動転卵装置が付属した孵卵器を購入しましょう。自動転卵装置が付属していれば、時間的な束縛は無いので、旅行にも行けます。孵卵器を購入する際に、自動転卵装置の有無をチェックしておきましょう。

 

 孵卵器を購入した後、卵を入れて孵化を開始する前に、必ずテスト運転をしましょう。温度計を用意し、設定温度と庫内温度が同じであることを確認しましょう。自動転卵装置がある場合、しっかりと動いているのか、目で確認しましょう。テスト運転で、特に問題が無かったら、卵の孵化に使用可能となります。

 

卵の購入は、孵化後の飼育も考えましょう。

 

 孵卵器の準備が完了したら、ニワトリ、並ウズラ、ヒメウズラの有精卵を購入し、孵卵器で人工孵化を行います。孵化後の飼育数を考慮して、孵化を開始する卵の数を調製しましょう。1-2羽くらいで良いのであれば、4-5個の有精卵から孵化を開始しましょう。孵化率の平均値は50-60%です。

 

検卵は控えめにしましょう。

 

 夏休みの自由研究となると、卵の内部を観察する「検卵」を行うこととなるでしょう。ほとんどの孵卵器には、検卵用のLED照明装置が付属しています。暗い部屋の中でLED照明装置の上に卵を置くと、卵の内部が観察できます。これを検卵と言います。インターネット上では、1日ごとの卵の様子が連続写真のように綺麗に並んでいる画像を見ることが出来ます。これは、専門家や研究者が撮影した写真です。それなりの施設や装置があって、初めて可能な連続写真と思って下さい。一般の人が検卵を行う場合、どうしても卵の温度が下がってしまいます。特に撮影を行うと、綺麗な画像を撮るために繰り返し撮影して時間がかかってしまうかもしれません。その結果、低温になったと卵が判断し、孵化中止卵となる可能性があります。中止卵は、孵化を続けてもヒナが孵ることはありません。だから、検卵を行う場合、できるだけ手早く行い、卵の温度の低下が起こらないようにしましょう。毎日検卵はできたら、避けて欲しいと思います。孵化が目的なので、2日に1回以下の検卵頻度にしておきましょう。孵化が成功し、ヒナの成長も観察できるように、孵化第一を考えて孵化を行いましょう。





 

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