ヒメウズラと比較するとコリンウズラは大きな鳥です。しかし、コリンウズラをペットとして飼育すると、人に懐きやすい個体が出るなど、個体によって性格が違うことがわかります。実はヒメウズラは多数飼育が難しい鳥です。繁殖期になるとヒメウズラのオス同士が闘争を始めます。時には相手を死に至らせることもあります。だから、ヒメウズラの飼育は、オス1羽、メス1羽以上で飼育しなければなりません。オスの生殖行動が激しいので、メスの後頭部から血が出ていることもあります。メスの負担を軽減するために、オス1羽に対してメス2羽が良いように思えます。ただ、オスの機嫌によってはメス1羽を排除することもあります。ヒメウズラの飼育では、メスの傷つき具合を観察し、必要であれば隔離する必要があります。しかし、コリンウズラの場合。ヒメウズラほど激しい性格をしていません。だから、オスメスが混在した多数飼育も可能です。
コリンウズラは性格も色々です。
コリンウズラを多数飼育していると、個体によって性格が違っていることがわかります。特にケージを掃除するときに、個体の性格が出るようです。飼育数が10羽未満の場合、力が強いオスがリーダーとなります。このリーダーは、群れを守るため、掃除道具や手を突いてくちばし攻撃をしてきます。この行動はほとんど本能のようなもので、直ぐに大人しくなって、他のコリンウズラと共に、ケージから一旦出ていきます。しかし、中には全く動かない個体もいます。この動かない個体は、手でグイグイと押しても、押し返してきます。「私は動きませんよ!」と言わんばかりです。なんて頑固な性格をしているのだろうと半分呆れますが、最後は両手で包み込むように持ち上げて、ケージから皆の所に移動してもらいます。群れの中に入れば、何事も無かったようにウロウロしています。群れのコリンウズラは同じように飼育しています。なぜ、こんな頑固者に育ったのか、皆目見当もつきません。でも、手を押し返してくるコリンウズラは、とても可愛いものです。
コリンウズラはペットとして可愛がり甲斐がある鳥です。
大型のコンゴウインコは、愛鳥家に人気の鳥です。しかし、ペットとしての歴史が浅く、それなりの知識が必要で、簡単に手が出せない鳥です。少し大きな鳥は、空を飛ぶ力が強く、くちばしや爪も鋭く、飼育する上で様々な危険が伴います。一方、コリンウズラはニワトリのように主に地面を歩く鳥です。また、人が飼育している歴史が長く、狂暴でもありません。だから、超小型の犬猫用リードを改造して、コリンウズラに装着し、お散歩をする人もいるようです。犬猫のように飼育したり、ケージに入れて鳥として飼育したり、コリンウズラは様々な楽しみ方があります。是非、孵化に挑戦してみて下さい。
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