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執筆者の写真Hideki Kobayashi

手乗りコリンウズラが成長しました。

 夏に有精卵チェックのため、当社で販売しているコリンウズラの卵(白×白)を孵化しました。その時、手を怖がらないヒナが産まれたので、手乗りコリンウズラに育ててみました。手を怖がらないので、積極的にヒナに触れて人に慣らしてきました。あまり放置すると人を怖がるようになるかもしれないし、だからと言って構いすぎても逆効果かもしれないと考えて、適度に構ってあげました。1日に2、3回手で触れたり、乗せたりしていました。1回の接触時間は10分程度でした。その結果、手乗りのコリンウズラに育ちました。




 

コリンウズラは時々人に慣れる個体が産まれます。

 

 以前、コリンウズラの卵をご購入されたお客様から、良く懐いた個体のご報告を頂きました。その時は、並コリンウズラでしたが、本当に良く懐いていました。犬や猫はペットとして飼育すると、飼い主に良く懐きます。しかし鳥の場合、あまり懐きません。体の大きさが小さい事や鳥同士のコミュニティの形成などが原因かもしれません。鳥の種類によって懐く鳥とそうでない鳥がいます。例えば、手乗りインコのようにセキセイインコやコザクラインコなどが慣れる鳥の代表格です。しかしウズラ類は、あまり懐く鳥ではありません。ほとんどの場合、世話をしようとしてケージに手を入れるとウズラ達は逃げていきます。少し寂しい感じがしますが、野生の鳥はかくあるべきとも思います。逃げ回るウズラ達に飼い主が慣れているので、懐くウズラが出てくると、とても可愛く感じることでしょう。実は慣れてくるウズラはコリンウズラが初めてで、ヒメウズラでは慣れる個体が産まれたことはありません。ヒメウズラは体が小さいので、中々慣れないかもしれません。

 

今回の手乗りコリンウズラは、メスかもしれません。

 

 動画でもご紹介していますが、今回の手乗りコリンウズラはとても大人しく、おそらくメスだと思っています。8月頃に生まれてから半年過ぎましたが、「ボブホワイト!」と鳴くことがありません。一般的にウズラ類のオスは非常に独立心が強く、攻撃的です。ご報告を頂いたお客様の手乗りコリンウズラもメスでした。ウズラ類の場合、メスの方が人に慣れるのかもしれません。


 コリンウズラの孵化は結構難しく、中々孵化が成功しないお客様もいらっしゃいます。そのため、孵化が成功せず、卵に疑いを持たれるお客様もいらっしゃいます。そのため、時々2個くらいの卵を使って孵化チェックを行っております。今回の手乗りコリンウズラは、孵化チェックから生まれた個体でした。手乗りコリンウズラは、あまり人に慣れすぎると、他のコリンウズラと仲良くできなくなるそうです。今回の手乗りコリンウズラも、そろそろ群れに入れてあげようかと思います。もし「慣れること」が遺伝するなら、この手乗りコリンウズラの子供も人に慣れるかもしれません。

 



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