7月に入り、非常に暑い日々が続いています。ヒメウズラ・コリンウズラを飼育されている方も、飼育しているウズラ達の体調が心配になる暑さです。ウズラ類に限らず鳥類は、体温を下げる発汗作用などがありません。また、羽毛で包まれているので、体温が自然と下がるということも難しいでしょう。そのため、ウズラ類でも熱中症になる可能性があります。

ウズラ類は耐暑性があるとされています。
ニワトリに比べると、一般にウズラ類は夏の暑さに強いとされています。しかし、その印象は地球温暖化が本格的に始まる以前の事です。現在のように気温が36℃や37℃に上がることは無かった時代の話です。果たして、近年の酷暑にウズラ達がどのくらい耐えられるか、誰にも分かりません。酷暑はウズラ達にもかなりの影響があるとみて対策を取った方が良いと思います。
ウズラ達がノドを震わせながら「ハアハア」していたら、暑いサインです。
ウズラ達は、暑くなるとクチバシを半開きにして、ノドを震わせながら「ハアハア」し始めます。この行動は、ウズラ達が「暑いよー」と言っているサインです。時々「暑いよサイン」をウズラ達が出しているのであれば、特に問題はありません。しかし、ずーっと「暑いよサイン」を出している場合は、何らかの対処が必要でしょう。その他にも、羽を開いている場合もまた、ウズラ達は暑いと感じています。猛暑日には、ヒメウズラ・コリンウズラの様子を注意して観察しましょう。
ウズラ達の健康を守る暑い時の対処方法
ヒメウズラは東南アジアが原産地なので、暑さには本当に強いです。おそらく、並ウズラやコリンウズラより強いと思います。しかし、ヒメウズラは小さな鳥なので、体力が無いことも事実です。酷暑で体力が削られると、ちょっとしたことで健康を崩すことがあります。メスも卵を産まなくなります。ヒメウズラ達をケージで飼育している場合、ケージがある部屋は風通しを良くしてあげて下さい。また、直接日光が当たらないように、ケージの位置も考慮しましょう。そして、水だけは絶対に切らさないで下さい。水を飲むことはヒメウズラにとって体温を下げる唯一の手段です。夏場は大き目も水入れを用意しましょう。
コリンウズラは中南米が原産地です。中南米でも暑い地域はありますが、野生のコリンウズラは渡り鳥なので、暑い時は涼しい所に移動していることでしょう。そのため、コリンウズラはヒメウズラや並ウズラほど耐暑性は高くありません。著しく暑さに弱いというわけでもありませんが、ヒメウズラが平然とする暑さでも、コリンウズラが「暑いよサイン」を出していることが多々あります。コリンウズラは少々大きめの鳥なので、屋内よりも屋外で飼育されている方が多いと思います。屋外での飼育設備には日影を多く作り、水場も作っておくと良いでしょう。ウズラ類は水浴びをしませんが、屋外の飼育環境の気温を下げる効果があります。時々、水場に入ることもあるみたいなので、水深は浅めにしましょう。
ケージ内の冷却には、ミストが有効でした。

街中でも時折道路上でミスト散布が行われていることがあります。ミストが出ている所を通ると、実際にとても涼しく、助かりました。実はウズラ類にもミストは大変有効でした。ダイソーで販売されている「ひと握りでミストが長く続くスプレーボトル」(220円)を使ってミスト散布を行った所、コリンウズラ・ヒメウズラ共に「暑いよサイン」が減りました。コリンウズラは、ミストを食べよう(?)としていました。屋外で飼育されている方は、一度試してみて下さい。
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