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紫陽花の花の色を見る限り、アルミリムーバーの効果は約1年です。

 アルミリムーバーは、土から遊離性アルミニウムイオンを除去する土のデトックス剤です。酸性雨が降ると遊離性アルミニウムイオンは、土から遊離して植物の根に悪影響を与えます。具体的には、根の伸長を妨げたり、発根を抑えたりします。酸性雨の影響を受けた植物の根は短く、通常より分岐が少なくなっています。根は水分や肥料成分を吸収する大切な器官です。根が短く、分岐が少なくなった植物は、水分や肥料成分の吸収力が低下し、成長が良くなかったり、暑さに弱くなったりします。日本では酸性雨の影響を軽視していますが、それは元々日本の土壌に炭酸カルシウムが多く含まれていることが原因でした。炭酸カルシウムは、酸性雨によるpH低下を防止します。その結果、土壌が酸性に傾くことが無く、植物への悪影響は明確化しませんでした。もし日本の土壌に炭酸カルシウムが無かったら、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)のように、多くの樹木が枯れていたでしょう。

左側が通常の栽培、右側が昨年アルミリムーバーを使用した栽培
左側が通常の栽培、右側が昨年アルミリムーバーを使用した栽培

紫陽花の色は、遊離性アルミニウムイオンの有無で決まります。


 いくつかの植物は、アルミニウムイオンに耐性があります。例えば、紫陽花やブルーベリーなどが代表格です。紫陽花の花の色は、アルミニウムイオンの有無によって決まります。紫陽花の花には、アントシアニンが含まれていて、アントシアニンがアルミニウムイオンと結合すると青色に変化します。アルミニウムイオンが無い場合、赤色になります。現在、ヤマアジサイなど、野山に咲いている紫陽花の花は、全て青色となっています。もし、昔から青色の花のみが咲いていた場合、果たしてアジサイの漢字名に「紫」は入っていたでしょうか?ブルーベリーもアントシアニンを含み、青色の実を付けます。ブルーベリーは酸性土壌を好み、アルミニウムイオンが豊富に存在するので、アントシアニンが多く含まれる実は青色となります。


去年アルミリムーバーを使用した紫陽花は赤い花を咲かせました。


 去年、アルミリムーバーを使用して紫陽花を育ててみました。予想通り赤色の紫陽花が咲きました。アルミリムーバーを使用しなかった紫陽花では、青色の花が咲きました。やはり酸性雨の影響は確実に表れていました。今年、そのまま何も処置をしないで紫陽花を育てた結果、赤い花を咲かせた紫陽花は紫の花を咲かせました。アルミリムーバーを使用しなかった紫陽花は、相変わらず青い花を咲かせました。アルミリムーバーの効果は、1年程度でした。


アルミニウムイオンは、土の奥からも出てきます。


 アルミリムーバーは、土の粒の表面と表面に近いところに存在する遊離性アルミニウムイオンのみ除去できます。しかし、時間が経過するとアルミニウムイオンは、土の粒の内部から出てきます。今回の紫陽花の花の色は、土の粒の奥から遊離性アルミニウムイオンが出てきたため、赤ではなく紫になったのでしょう。アルミリムーバーによる遊離性アルミニウムイオンの除去は1年程度だと思います。

 
 
 

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