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執筆者の写真Hideki Kobayashi

韓国の犬食禁止法は、日本では制定されていません。

 当社では、ヒメウズラ・コリンウズラの有精卵を販売しております。有精卵を孵化して、ヒメウズラ・コリンウズラをペットとして飼育するために、ご購入される方がほとんどです。他には爬虫類のエサとしてご購入される方もいらっしゃいます。ヘビやトカゲは、自然界で卵を食べていますが、小型のヘビやトカゲには市販されているウズラの卵は大きすぎるようです。また、食用の卵を採るために飼育される方や食用肉を採るために飼育される方もいらっしゃいます。ウズラ類はペットであり、家禽でもある希少な鳥と言えるでしょう。ニワトリは、「プチコッコ」のような例外的な種類を除けば、ほとんど家禽として飼育されています。私達も日常的に鶏肉や鶏卵を食べていて、ニワトリが食用肉として処理されている日常に心痛める方は少ないでしょう。しかし、犬や猫となると見方は変わってしまいます。

 


馬肉ですが、これも西洋では野蛮とされています
馬肉ですが、これも西洋では野蛮とされています

韓国で犬食禁止法が可決されました。

                                                   

 韓国では、過去に犬肉を食べる習慣がありました。現在、ほとんどの韓国人は犬肉料理を食べないそうですが、一部の地域や高齢の方は犬肉料理を精力が付くとして食されていたそうです。海外からは犬食は野蛮だとして非難されていたようですが、韓国の食文化として堂々と反論はしませんでした。既に犬はペットとして韓国でも多数飼育されています。ペットとして定着した犬を食することは、韓国人の間でも野蛮な行為と認識されていたようです。そのような社会情勢の中で、犬肉禁止法の制定が韓国の国会で議論されました。犬肉を食する方や犬肉販売業者達は、「牛・豚は良くて、犬がいけない理由は何か?」と反対していたそうですが、結局犬食禁止法は可決されました。

 

日本では犬食は禁止されていません。

 

 韓国で成立した犬食禁止法ですが、日本では犬食は禁止されていません。日本では約50軒、犬肉を食べられる店があるそうです。おそらく食肉用犬肉は、ほとんど輸入されている物でしょう。日本では犬食禁止法が議論されることはありません。非常にマニアックな食材であることと、実際に食用犬肉を生産していないことが理由かもしれません。もしペットとして飼育されている犬が、他者に食べられるという事件が発生すれば、犬食禁止法は議論されるかもしれません。ちなみに、猫食も禁止されていません。また、欧米では馬を食べることに忌避感を持つ方が居て、時々日本の馬肉料理を批判していますが、日本で馬肉禁止とは、ならないでしょう。

 

ペットと家禽・家畜に明確な線引きがある日本

 

「牛や豚は食べることができて、犬がいけない理由は何か?」


 この質問に対する答えは、「犬はペットだから」ということになるでしょう。しかし、何も犬に限ったことではありません。ミニブタをペットとして飼育されている方は、例えミニブタが死んだとしても、それを食べようとはしません。つまり、ペットとして飼育されている個体は、種族に関係なく食べないのです。家畜として飼育されている犬が居たとすれば、それは畜産業の一部であり、ペットではありません。日本では、ペットと家畜・家禽は明らかに線引きされています。だから、もし日本で法律が制定されるとしたら、「ペットとして飼育されている動物を食することを禁止する」法律でしょう。もっとも法律を制定するまでもなく、ペットを食する人はいないと私は思います。

 



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