今月に入ってから、鳥インフルエンザの報告が多くなりました。以前も当ブログでお伝えしましたが、今年も鳥インフルエンザの季節が来ました。鳥インフルエンザは渡り鳥が感染を広めているので、渡り鳥が多く飛来する場所は注意が必要です。ツルやカモが飛来する場所の近隣に住んでいる方は、野鳥が家の周りに寄ってきているか、チェックしてみましょう。

現在、鳥インフルエンザが確認されている野鳥は、ハヤブサ、マガン、ノスリ、ナベヅル、マナヅル、オオハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモ、コウノトリ、オオセグロカモメ、ハシブトガラスなどです。ハヤブサは猛禽類なので、他の野鳥を襲った時に感染した物と予想されます。特にナベヅルの感染報告が多く、山口県、佐賀県、高知県などの飛来地付近の方は、ナベヅルに接近しないように注意しましょう。
ナベヅルはクロツルという別名もあるので、ツルに似て体の部分が黒い鳥はナベツルでしょう。中国、モンゴル、ロシアの各地から飛来する渡り鳥なので、飛来地でなくとも渡りの途中で出会うかもしれません。さらに、排泄物にも鳥インフルエンザウイルスが含まれているため、要注意です。鳥の排泄物には極力近寄らないようにしましょう。もし家の近くで排泄された場合、漂白剤などを使って、洗浄しておきましょう。大切なウズラ達に鳥インフルエンザが感染しないように細心の注意をしましょう。既に飼育されているコブハクチョウやモモイロベリカンで、鳥インフルエンザの感染報告が行われています。
11月現在11道県の家禽で強毒性鳥インフルエンザが確認されています。
令和4年度、報告されている鳥インフルエンザの事例は17件です。17件中、15件は11月に入ってから報告されています。報告されている道県は、北海道、青森県、宮城県、新潟県、茨城県、和歌山県、兵庫県、香川県、岡山県、宮崎県、鹿児島県です。これら道県に在住の方は、鳥インフルエンザウイルスが拡散している可能性があります。人間が鳥インフルエンザウイルスに感染することは、ほとんどありません。むしろ、鳥インフルエンザウイルスが付着している物に触れることや靴に付着している危険性を考えた方が良いでしょう。コリンウズラや並ウズラなどを屋外で飼育している方は、外出した靴を履き替えてから、世話をしましょう。
飼育しているウズラ類が死んだとき、鳥インフルエンザチェックしましょう。
もし飼育しているウズラ達が次から次へと死んだ場合、鳥インフルエンザの感染が疑われます。鳥インフルエンザが死因の場合、目が充血し、全身内出血で赤くなっています。自然死した時の眠ったような死体とは全く違うので、直ぐに分かると思います。その場合、地域の担当部署に報告しましょう。多くの場合、地方自治体の家畜保健衛生所です。鳥インフルエンザは、ニワトリやウズラなどの養鶏場、養鶉場に多大な被害を与えます。早めに報告して、消毒してもらいましょう。
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