並ウズラ、ヒメウズラ、コリンウズラなどのウズラ類を育てている方は、結構いらっしゃると思います。毎日の餌やりと水交換は、楽しくもあり、大変でもありですね。ウズラ類を飼育する上で、もう一つ大切なことがあります。それは、「砂浴び」です。ウズラ類は皆、砂浴びが大好きです。羽や体から汚れや寄生虫などを落とすために砂浴びをすると言われています。また、ウズラ達が砂浴びをする姿は非常に愛らしく、とても癒されます。ウズラ類を飼育されている方で、砂浴びをさせていない方は、是非砂浴びをさせましょう。ウズラ達の魅力は倍増しますよ。
砂浴びの「砂」はどこで手に入れたら良いのでしょうか?
ウズラ達に砂浴びをさせたくて、いざ準備しようとすると困ったことがあります。どのような「砂」を用意するべきか、という問題です。鳥の砂浴び用の砂はあまり売っていません。スーパーやショッピングモールなどのペット用品売り場には、猫用のトイレ砂やモルモットの砂浴び用の砂が売っています。鳥用の砂が売っていない以上、これらで代用したいと考える方もいるかもしれません。果たして、これらをウズラに利用しても良いのでしょうか?
絶対使ってはいけない猫のトイレ砂
最初に目に入るのは、猫用のトイレ砂です。様々な種類の製品が販売されていて、価格も20L2000円前後とそれほど高くありません。どこでも売っていて、手に入りやすいため、思わず利用を考える方もいるかもしれません。しかし、絶対にウズラに使ってはいけません。猫用のトイレ砂は水分を吸うと固まるように出来ています。ウズラは砂を砂浴びするだけでなく、消化を助けるために砂を食べます。水分を吸って固まってしまう猫用のトイレ砂だと、ウズラの胃の中で固まってしまう可能性があります。胃の中で砂が固まった場合、ウズラが死んでしまうかもしれません。猫用のトイレ砂は、固まらないタイプもありますが、固まらないタイプは、大粒のウッドチップやシリカゲルタイプなので、ウズラには向きません。また、価格も高価になってしまいます。
ハムスター砂浴び用の砂はオススメできません。
少し大きめのペットショップに行くと、ハムスター砂浴び用の砂が売っています。価格も1.5kg、300円前後と非常に安価です。このハムスター用の砂は、ウズラに使用できるのでしょうか?答えは使用できます。しかし、2つの理由からオススメはできません。ハムスター用の砂は、非常に目が細かいことが特徴です。第一の理由は、細かすぎる砂は消化を助けることが出来ないという点です。もう一つの理由は、細かすぎる砂は砂浴びで砂が舞い上がり、ケージの外まで飛び散ってしまうという点です。プラスティックケースで砂場を作ったとしても、ウズラが砂浴び場で砂浴びした後、砂場を離れてケージ内で、羽の間の砂を払います。その時、砂が飛び散ってしまうでしょう。ウズラは細かい砂は大好きですが、後始末を考えると、ハムスター用の砂は避けたい選択です。
園芸用の砂は良いのですが、準備が必要です。
ペットショップから離れて考えると、園芸用の川砂が選択肢の一つです。天然の砂なので、粒の大きさも適当にバラついていて、ウズラ達も喜ぶ砂です。また、価格も5kg、300円前後と非常に安価です。海砂も時折見かけますが、塩分が含まれているので、止めておきましょう。川砂を利用するにあたり、注意点があります。園芸用の砂なので、湿っている場合があります。湿っていては砂浴び用の砂として利用できません。また、除菌や滅菌処理がされていないため、加熱して細菌を除く必要があるという点も見逃せません。園芸用の湿った砂をウズラ達の砂浴び用の砂として利用するためには、購入した砂をフライパンで炒めるように加熱処理をする必要があるでしょう。このとき、あまり熱をかけると、砂から砂岩になって粒が大きくなるので、注意しましょう。なお、芝生用の目砂など、肥料が入っている場合は、利用できません。
一番楽なのは、インターネットで鳥用の砂や焼き砂を購入することです。
園芸店に行って、5kgの砂を購入して、食品用とは別に砂用のフライパンを用意して、加熱処理をして砂を作るというのは、非常に面倒くさい作業です。また、5kgの砂をどこに置いておくのかという点も気を使います。ヒメウズラ、2.3羽なら使い切るまで1年位かかるかもしれません。多数飼育していなければ、そこまで砂は必要ないでしょう。それなら、インターネットで焼き砂や鳥用の砂を購入することをオススメします。少々高いと感じるかもしれませんが、手間を考えたら安いものかもしれません。ただし、砂は重いので送料に気を付けましょう。
砂浴び後の砂は、お手入れすれば、繰り返し使えます。
ウズラの砂浴び場の砂は、1-2週間ごとに替えましょう。糞や羽などは100均ショップなどで売っているふるいなどで取り除きましょう。残った砂は水洗いをして、天日乾しをすれば、再利用が可能です。もし、再利用せずに廃棄する場合、不燃物として廃棄しましょう。
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