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暑い夏です。ウズラ達の様子に注意しましょう。

 記録的に短い梅雨が終わり、暑い夏がやってきました。人でさえ、熱中症のリスクが非常に高くなり、体調を崩す人が続出します。鳥となれば、羽毛に包まれていて、暑さの影響も人の比ではありません。並ウズラ・コリンウズラ・ヒメウズラなどのウズラ類を飼育している方は、個体の様子に注意しましょう。

ウズラ類は、水浴びをしないので、暑い夏は要注意です。
ウズラ類は、水浴びをしないので、暑い夏は要注意です。

ウズラ類は、暑いと喉(のど)を震わせます。

 

 気温が高くなると、ウズラ類は喉を震わせ始めます。「暑いよー」と言っているのです。この喉の震わせは、直ちに健康に被害が出るという兆候ではありません。しかし、もしウズラ類が喉を震わせ始めたら、少しの間個体を観察してください。喉の震わせが、どのくらいの頻度で起きているのか、見てください。喉を震わせてから、次の喉の震わせまで、5分以上経過するのであれば、直ちに何か行う必要はありません。夕方、気温が下がり始めるのであれば、特に何もする必要は無いでしょう。ただ、直射日光が当たらないように注意しましょう。しかし、午前中で気温が上がり始める場合、注意が必要です。気温が上昇し始めると、次第に喉を震わせる頻度が多くなります。喉を震わせる間隔が5分、2分、1分と短くなり、常に喉を震わせるようになると非常に危険です。そして、遂には動けなくなり、死に至ります。そのような悲劇が起きないために、午前中に喉を震わせ始めたら、ケージを涼しいところに移動しましょう。

 

並ウズラ・コリンウズラは暑さにそれほど強くありません。

 

 一般にウズラ類は暑さに強いとされています。確かにヒメウズラは暑さに強いという印象があります。例えば、並ウズラ・コリンウズラが喉を震わせる気温でも、ヒメウズラは全く喉を震わせていないことが多々あります。しかし、並ウズラ・コリンウズラはそれほど暑さに強いという印象はありません。それは、原産地に起因していると思います。並ウズラは、元々日本ウズラでした。しかし、かつての日本は今ほど暑くありません。夏の最高気温が30℃-32℃で、夜は25℃を下回ることも多々ありました。現在の気温は、並ウズラにとっても暑すぎるでしょう。また、ウズラ類は渡り鳥だったので、夏の間は涼しい地方に移動していました。だから、現代日本の暑さは並ウズラにとっても厳しい暑さでしょう。コリンウズラは北米とメキシコ地方に分布しています。北米の夏も比較的暑くなるのですが、日本と違って、湿度は高くありません。また、コリンウズラも渡り鳥なので、夏は涼しい地域に移動しているのかもしれません。夏の高温には十分に注意しましょう。

 

直射日光は避けましょう。

 

 高い気温も要注意ですが、直射日光も要注意です。気温がそこまで高くなくても、直射日光を浴びてしまうと、ウズラ類の体温が上がってしまいます。外でウズラ類を飼育されている方やケージを外に置いている方は、直射日光が当たらないように日陰を作りましょう。また、水入れも直射日光が当たらない場所に置きましょう。水はウズラ達が体温を下げる唯一の手段です。高い温度の水では、体温低下の効果も薄れてしまいます。


 ウズラ達は水浴びしませんが、砂浴びは大好きです。冷蔵庫で冷やした砂を砂場に入れると、一定の体温低下の効果が見られます。暑い夏のウズラ類のケアにご活用ください。

 

 
 
 

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