これからの世界は、農作物の供給国が強くなるでしょう。
- Hideki Kobayashi

- 8月8日
- 読了時間: 3分
8月5日、石破総理大臣は、需要を見通せず生産量が不足していたことが価格高騰を招いたとして増産にかじを切る方針を表明しました。戦後、米の生産調整のため続けられていた減反政策からの転換です。以前、昨今の米不足による価格上昇は、輸送過程の滞りと自民党議員は説明していました。そして、米は十分にある!と力説されていました。しかし、実際はコメの需要量が、生産量を上回っていることが原因でした。日本政府の米需要予測は、今後も減少傾向にあると結論していました。しかし、現実の米需要は減少せず、ほぼ横ばいとなっていました。もちろん、日本政府の米需要予測は、根拠がありました。食の多様化、人口減少などが、主な根拠として挙げられていました。一方、米の需要が減少しなかった理由は、小麦の価格上昇によるパン価格の上昇、インバウンド客増加による米の消費量増加などが挙げられています。ただ、これらは十分に予測できた事なので、日本政府の米需要予測が甘かったと言われても、仕方ないのかもしれません。

世界的には、農産物の需要は右肩上がりです。
トップ画のように、米や小麦、大豆など、穀物を含む多くの農産物の世界的需要は、右肩上がりとなっています。一方、生産量も右肩上がりとなっています。この結果、農産物の世界的な取引価格は維持されています。農産物の需要は、今後も右肩上がりとなるでしょう。日本は人口が減少していますが、世界の人口は増加しています。2024年の世界人口は約82億人ですが、2080年代には約103億人に達すると予測されています。これは予測なので、実際と異なる可能性もありますが、アフリカや中央アジア、南米などで食の近代化が進むと、やはり農産物の需要は増加するでしょう。
果たして、農作物の供給量がこのまま右肩上がりとなるでしょうか?
今年の日本の夏は、非常に暑いです。これは地球温暖化の影響で、偏西風の変化が原因と考えられています。地球温暖化による異常気象は、日本だけではありません。アジアだけでなくヨーロッパ・北米など、多くの地域で、異常な高温もしくは低温、豪雨、干ばつなどが報告されています。その結果、多くの農産物で被害が出ています。以前なら、一部の地域で異常気象が原因で不作となったとしても、他の地域で豊作となっていました。その結果、供給量が保たれていて、農産物の価格上昇が抑えられてきました。しかし世界的に異常気象が続くと、農産物の供給量が減少してしまうかもしれません。また、毎年気温上昇の影響を受けて不作になると、農家としての経営が成り立たず、廃業してしまう可能性もあります。実際、日本でも2年連続で不作になると。農家を続けられないと聞いたことがあります。
地球温暖化と酸性雨の相乗効果で農産物が不作になるかもしれません。
地球温暖化は、気温上昇や少雨など、多くの農産物に影響を与えます。さらに酸性雨などの環境問題も農産物に影響を与えます。地球温暖化は、人間の活動で出てくる二酸化炭素などの温暖化ガスが原因です。一方、酸性雨は窒素酸化物や硫黄酸化物が原因です。原因物質が異なるので、影響もそれぞれ別々に現れてきます。その結果、多くの農産物に大きな被害が出てしまうことでしょう。酸性雨は、植物の根の伸長・発根に悪影響を与えます。その結果、植物の根が短く、少なくなり、水分の吸収量が減少します。そして、地球温暖化による気温上昇に適応するために、多くの水が必要な植物にとって、致命的となります。気温上昇に適応させるため、酸性雨の影響は除きたいところです。是非、当社のアルミリムーバーをご活用ください。アルミリムーバーは酸性雨の影響を除き、根の正常な生育を助けます。





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