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ヒメウズラやコリンウズラのヒナを上手に育成する方法

最終更新: 2020年12月23日


ヒメウズラのヒナとペットボトルキャップ

 ヒメウズラやコリンウズラの卵を孵卵器に入れて温めると、孵化予定日の前後でヒナが孵り始めます。ヒナはとても可愛いので、つい手のひらに乗せて可愛がりたくなる誘惑にかられます。しかし、ここは我慢しましょう。その理由は、孵ったばかりのヒナはとても弱いからです。今回は、卵から孵ったヒナを無事に若鳥まで育成する方法についてお話ししたいと思います。


卵から孵ったばかりのヒナの飼育について


 コリンウズラもヒメウズラも、孵ったばかりのヒナはとても弱く、飼育する上で細心の注意が必要です。一番気を付けなければならないことは、温度です。孵ったばかりのヒナは、毛がほとんど生えていません。そのため、体温を保つため飼育環境は暖かくする必要があります。卵の時は37℃で温められていた状態でした。孵化して卵から出てきたときも、できれば37℃近くで3日間程飼育することをお勧めします。また、ヒナは活発に動き回りますが、足の力が強いわけではありません。飼育ケース内でどこかに足を引っかけたり、体が挟まったりすると、脱出できません。その結果、水もエサも摂取できず死んでしまうことがあります。時々、飼育ケース内を観察して、ヒナの数や動きに注意しましょう。


ヒナ用の飼育ケースは、加温器との組み合わせで選びましょう。


 ヒナが10羽以下の場合、飼育ケースはカブトムシやクワガタを飼育するプラスティックケースが良いでしょう。ハムスターなどの小動物用のプレートヒーターを利用する場合は、小さめの飼育ケースを利用しましょう。飼育ケースの底には、犬猫用ペットシートを適当なサイズに切って敷きます。その上に高温側を上にして、ペットヒーターを置きます。ペットヒーターは、表面近くだけ暖かいので、飼育ケースの外側に保温用シートや段ボールなどで囲って、保温を心掛けましょう。特に、外気温が低い冬場や寒い地方では、ペットヒーターだけでは不十分です。他の加温器も併用しましょう。




 ヒナが10羽以上の場合や、10羽以下でも育成記録映像の撮影や手乗りを目指す場合、ある程度の広さが必要です。大きめの昆虫用飼育ケースや水槽が必要となります。その場合、ヒヨコ電球をヒーターに使いましょう。ヒヨコ電球はサイズにより20,40、60、100Wまで販売されています。60cm水槽などを用いる場合、60W以上のヒヨコ電球を使いましょう。大きめの昆虫用飼育ケースなら40W程度が良いと思います。ヒヨコ電球を用いると、ヒナ達が居心地の良い場所に集まって来ます。ヒヨコ電球に近すぎる場所に集まる場合、ワット数を上げましょう。



 孵卵器が大きい場合、そのまま孵卵器内でヒナを育てることもできます。ただし、孵卵器はフタを頻繁に開閉する構造になっていません。エサや水の出し入れをするとき、ヒナが脱走する可能性やフタでヒナを挟む事故が起きることがあります。十分に注意しましょう。


 ヒナは2週間ほどで羽毛が生えそろいます。2週間は加温して飼育しましょう。季節による外気温の変動もあります。ヒナの様子を見ながら、加温を終了しましょう。


なお、昆虫用飼育ケースは、夏場以外では手に入りにくいので、注意しましょう。


インコ幼鳥用飼育セットも利用できるかもしれません。保温がしっかりできているので、寒さ対策も万全です。




ヒナ達のエサと水について


 ヒナ達は、孵った日の翌日辺りからエサを食べ始めます。エサは大人と同じウズラ用のエサを用意しましょう。また、ヒナ用のエサも販売されています。一般のペットショップでも、ウズラ用のエサは中々売っていないので、ネット通販をお勧めします。エサ入れと水入れ容器は、ペットボトルキャップなど、小さい物を用意しましょう。大きい容器の場合、ヒナがエサ入れは入ったり、水浸しになったり、良いことはありません。特に水浸しの場合、体温が下がり致命的な場合があります。気を付けましょう。ペットボトルキャップは、よくひっくり返されるので、そこにおもりなどを貼り付けておくことをお勧めします。ウズラ類は水をよく飲むので、水切れに注意しましょう。




ヒナの移動と脱走に注意しましょう。


 ヒナは小さいながらも活発に行動します。エサや水の出し入れや、孵卵器から飼育ケースへの移動時に、逃げ出したり、落ちたりする事故が起きる可能性があります。1匹が逃げ出したとき、慌てて追いかけると、他のヒナ達も脱走することがあります。1匹逃げ出したら、とりあえず飼育ケースを閉じてから、探しましょう。落ちると死んでしまうことがあります。ヒナの移動には十分に注意しましょう。


若鳥用のケージを準備しましょう。


 ヒナが生まれてから2週間が過ぎ、1カ月近くになると、体がかなり大きくなります。昆虫用飼育ケースでは、狭すぎることでしょう。特にコリンウズラの場合、2週間で飼育ケージが必要となるかもしれません。そこで、若鳥用の飼育ケージを準備しておきましょう。残念ながら、市販されている鳥かごは、ウズラ類には向いていません。鳥かごはセキセイインコやコザクラインコなど、飛び回る鳥用の飼育ケージです。ヒメウズラは、ネズミ類やハムスター、モルモットなどの飼育ケージで飼育しましょう。ただしオリの間隔に注意しましょう。ヒメウズラは非常に小さい鳥なので、意外と狭い間隔のオリでも通ってしまいます。必要な場合、金網などを結束バンドで貼り付けて使いましょう。コリンウズラの場合、大きく成長するので、ウサギや犬猫用のケージを利用しましょう。ウサギや犬猫用ケージの場合も、コリンウズラにはオリの間隔は広すぎるので、金網などを貼り付けておくべきでしょう。




 1カ月が過ぎれば、ヒナは若鳥まで成長します。若鳥まで成長すると、足の力も強く、飛ぶことも出来ます。それでいて、意外に小さい体つきから、飼育ケージから脱走することもあります。十分に注意しましょう。


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