
ヒメウズラやコリンウズラを飼育していると、いつの間にか足に糞が付いていることがあります。特にペットシートや木の板等を敷いて飼育している方は、時々経験している方もいると思います。以前、水道水で足を洗浄すると除けるとお話ししました。また、糞が固まって硬くなっている場合、中性洗剤を使うとボロボロと取れることもお話しました。一、二羽なら、この方法で対処できますが、数多く飼育している場合は、大変な作業となります。また、ヒメウズラを長い時間掴んでいると、可哀そうと思う方や、そもそも上手く掴めないため、足の水洗いが上手くできない方もいると思います。今回はヒメウズラやコリンウズラを長い時間掴んで洗う方法ではなく、水浴式の洗浄方法をお伝えします。
水浴式は水の量が鍵です。
最初に、水浴用のケースを準備します。ヒメウズラの場合、小さい昆虫飼育ケースなどが良いでしょう。コリンウズラの場合は、衣装ケースなどを利用しましょう。それぞれのケースに30℃くらいの水を入れます。温度は大体で構いませんが、熱すぎないようにしましょう。ヒメウズラやコリンウズラが冷えないためであり、糞を取り除きやすくするためでもあります。水は深さ1-3ミリメートル程度で十分です。足に付いた糞が水を吸うことができれば、良いです。逆に水が多すぎると、ウズラ達の羽が水を吸ってしまい、後でウズラを乾かす時、大変な作業になってしまいます。このケースにヒメウズラ、コリンウズラを入れたら、少しの間待ちましょう。糞の付き方にもよりますが、大体10分程度でほとんど除去できます。ウズラの濡れ具合や足の糞の除去の様子を見ながら、水浴の時間を調製しましょう。ただし、ウズラ類は水浴びをしない鳥なので、水に触れている事はストレスのようです。

乾燥は水分をふき取り、ドライヤーで注意しながら乾かしましょう。
水浴式の欠点として、必ず羽が水を吸ってしまうことです。濡れネズミならぬ濡れウズラは、普段水で濡れることのないウズラ達にとって、良いことではありません。十分に糞が足から除去出来たら、容器内の水を全て捨てて、水分をふき拭き取りましょう。元々水が少ない場合は、そのまま全て拭き取っても構いません。その後で、ティッシュペーパーで羽の水分を吸い取ります。何回かティッシュペーパーを交換しながら、できるだけ吸い取りましょう。その後で、ドライヤーを当てて乾かしましょう。この時、ドライヤーの風が体の下に当たるようしましょう。意外とウズラ達は気持ちよさそうに風を受けます。しかし、高い温度の風を長時間当てることは絶対に避けましょう。容器の中で風を当てているため、容器自体も高温になります。ウズラ達の乾き具合を見ながら、適切に温めましょう。少しくらい湿っていても、自然に乾燥するので、「このくらいで良いかな」と感じたら、元のケージに戻してあげましょう。
ウズラ類を上手く掴む方法
ヒメウズラやコリンウズラを上手く掴めず、ケージから出すことも一苦労、という方もいるかもしれません。ウズラ類を上から掴もうとすると、暴れて逃げようとします。だから、ウズラ類は下から拾い上げましょう。ヒメウズラの場合、真正面から足と足の間に中指が入れて、そっと手のひらで包むと、簡単に掴むことができます。もちろん、育ち方や個性があるので、全てのヒメウズラがこの方法が有効とは言えません。個性を見ながら、上手く掴みましょう。コリンウズラの場合は、両手を使って個体の両側から包むように掴みます。この時も下から包むことを意識しましょう。
Comments