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ヒメウズラ・コリンウズラの卵を上手に孵化させる方法

執筆者の写真: Hideki KobayashiHideki Kobayashi

更新日:2023年4月7日


並ウズラ、コリンウズラ、ヒメウズラの卵

 当社ではヒメウズラ・コリンウズラの孵化用卵を販売しております。当社の孵化用卵を上手に孵化するためには、卵の取り扱いや温め方について知っておいて欲しいことがあります。今回は、当社の孵化用卵から可愛いヒナを孵すための方法についてお話しします。


最初にヒメウズラ・コリンウズラを飼育する計画を立てましょう。


 ヒメウズラ・コリンウズラを何匹飼育するのか、計画を立てましょう。一般的なアパートやマンションで飼育する場合、ヒメウズラ2羽以下が良いでしょう。コリンウズラの飼育は、難しいかもしれません。コリンウズラは繁殖期(4-6月)になると、オスが「Bo B White」と大声で鳴いて近所迷惑となってしまいます。コリンウズラのメスなら飼育できますが、卵を孵す場合、オスメス両方が生まれる可能性があります。コリンウズラを飼育する際には、鳴き声対策を考えておきましょう。ちなみに、コリンウズラは繫殖期以外ではとても静かです。コリンウズラの生態は、「うずらのロバート」という本に書かれているので、コリンウズラの飼育に興味がある方は読んでみて下さい。


卵は何個、購入すると良いでしょうか?


 当社では、卵を5個単位で販売しております。これは、一般家庭で飼育できる数が生まれるように設定されています。うずらの卵の研究では、飼育環境にあるうずらの卵を人工孵化させると、孵化率は約60%と報告されています。5個の卵から3羽生まれる可能性が高いです。転卵の失敗やひな鳥飼育の過程で、事故死することもあるので、2羽くらいが成鳥になるでしょう。卵5個からヒナ5羽生まれることも、約8%の確率で起こります。残念ながら、5個の卵が全く孵化しない事も1%の確率で起きてしまいます。転卵が失敗すると、この確率はもっと高くなるでしょう。


届いた卵は、直ちに孵卵器にいれましょう。


 卵が届いた時、直ちに孵卵器に入れましょう。もし孵卵器の準備が出来ていない場合、また時間が取れない場合、卵を濡らしたティッシュペーパーと共にビニール袋に入れて、軽く閉じ、日の当たらない涼しい所で保存して下さい。決して、冷蔵庫には入れないで下さい。

孵卵器に卵を入れた日にちを記録しておきましょう。卵が汚れていることもありますが、その時は水で濡らしたティッシュペーパーで優しく拭き取りましょう。決して水に沈めたり、流水で洗ったりすることはしないで下さい、もちろん、洗剤も使わないで下さい。孵卵器の設定は、37-38℃です。自動転卵装置が仕切り板で仕切るタイプの孵卵器は安価な上、多数の卵を孵化できるので、人気があります。このタイプの孵卵器を利用する場合、仕切り板の間隔に気を付けましょう。狭すぎると卵が動かなくなり、広すぎると卵が縦にはまってしまい、転卵ができなくなります。リトルママは個別転卵なので、非常に孵化率が高いです。残念ながら、価格が2万円弱と高価です。


仕切り板で仕切るときの幅に注意


 自動転卵装置が付いていない孵卵器の場合、自分で転卵する必要があります。1日4回以上、1回1/4回転させましょう。転卵はできるだけ等時間間隔で行います。1日4回ですと、6時間おきになります。転卵回数は多ければ多いほど良いので、家族と協力し合って行うと良いでしょう。ただ、転卵時の卵の出し入れで、孵卵器内温度と湿度が低下する危険があります。十分に気を付けましょう。自動転卵装置が付いている孵卵器は値段が高めです。


孵化日数はヒメウズラが17日、コリンウズラが23-24日です。


 多くの場合、孵卵器は湿度を保つための水だめがあります。この水だめに水を入れることを忘れないで下さい。加温を始めてから、ヒメウズラは17日、コリンウズラは23-24日で孵化します。転卵は初日から行い、孵化前日まで行って下さい。孵化当日に転卵装置が動いていると、ヒナが挟まれて死んでしまうことがあります。注意して下さい。孵化予定日が近くなったら、ヒナ育成の準備をしておきましょう。孵化当日は、ヒナが次々と生まれてきます。また、卵を割り切れず、出て来られないヒナもいます。親鳥のように少し割って、孵化のお手伝いをしてあげましょう。


 以上の事は、孵化のマニュアルとしてまとめております。「変わりウズラ卵」のページからダウンロードできます。卵を購入する前、または後でも参考にして下さい。次回は孵ったヒナをすくすくと育てる方法について、お話しします。ヒナの事故死をできるだけ、避けましょう。





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