真鶴港で釣りをする方へ
- Hideki Kobayashi

- 8月21日
- 読了時間: 3分
夏休みも終わりに近づいていますが、早朝から真鶴港で釣りを楽しむ方がいます。一番奥の岸壁で釣り人を多く見かけますが、防波堤などではあまり見かけません。私が子供のころは、一番奥の岸壁は漁師の船がたくさん停泊していて、釣りなどできませんでした。現在では釣り場として、多くの人が楽しんでいます。ただ、真鶴港の海底について、少々誤解があるようなので、間違った釣り方をしている釣り人がいます。
真鶴港の海底は、砂浜ではありません。
真鶴港の海底は、大きな岩盤と大小の岩が敷き詰められた岩場となっています。大きな岩盤は、真鶴市場の前に広がっています。岩盤の上には堆積物が積もっていますが、ほとんどヘドロです。東日本大震災の後、真鶴港の沖合に新たな防波堤が作られました。防波堤は港湾外部からの波を防ぎますが、同時に内側からの引き波も防ぎます。その結果、港湾内部の海水循環が以前より悪くなってしまいました。海水循環の悪化により、ヘドロが溜まりやすくなったのでしょう。
真鶴市場の前以外は、大きな岩が敷き詰められた岩場になっています。一部、ヘドロが溜まっている所もありますが、釣り針が引っ掛かりやすい海底です。市場や一番奥まった岸壁では、多くの人が釣りをしていますが、釣れる魚は主に中層のコアジなどの小物がメインです。稀にスズキやボラ、メジナ、シマイサキなども釣れるようです。季節によっては海タナゴも釣れるようです。
投げ釣りは、必ず根掛かりします。
岸壁や市場前で釣りをしている方の中で、時折投げ釣りをする方がいます。そして、ほとんどの人は根掛かりしているでしょう。海底は岩盤や岩場なので、ロケット天秤や片テンビン仕掛けなど、全ての仕掛けは岩の間に挟まったり、針が岩の凹凸部分に引っ掛かったりします。それでも海底の魚を釣りたい方は、岸壁ではなく外側の防波堤で落とし込みの仕掛けや投げ浮きなどで狙うと良いでしょう。岩場の間に隠れているカサゴやギンポなどが釣れます。ハゼやメゴチの場合、船着き場辺りから「ちょい投げ」で狙うことができます。ただし、前述のように根掛かりしやすいので、仕掛けが見える位近くで浅いところに投げましょう。
漁船の係留ロープに気を付けましょう。
海岸を歩いていると、時々漁船の係留ロープに仕掛けが引っ掛かったまま、放置されていることがあります。係留ロープが多い場所では、釣りを控えましょう。もし仕掛けが引っ掛かってしまった場合、ロープを手繰り寄せて、仕掛けを回収しましょう。また、帰宅するときは、仕掛けや釣り糸、釣り針を絶対に回収しましょう。漁師さん達だけでなく、町民の方の安全のため、釣り場のマナーを守ってください。マナーが守られないと、同じ真鶴町でも岩漁港のように釣りが全面禁止にされてしまうかもしれません。





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