今年も暑い夏が始まりました。ヒメウズラ、コリンウズラ、そして並ウズラも、高い気温のため夏バテしていることでしょう。夏バテが酷くなると、ウズラ達の食欲が低下し、フンも緩くなります。ヒメウズラは東南アジアから中国南部が原産なので、比較的暑さに強い鳥です。屋内でヒメウズラを飼育されている方は、あまり心配はないかもしれません。しかし、最近の気温は異常に高く、地域によっては38℃を超える暑さになります。決して油断しないで下さい。暑い夏の日は、締め切った部屋の中は40℃近くになることもあります。いくらヒメウズラが暑さに強い鳥としても、40℃近い温度は耐えられません。屋内で飼育していたとしても、油断しないように温度管理を行いましょう。
コリンウズラは暑さに強い鳥ではありません。
コリンウズラはアメリカに広く分布している鳥です。ジョージア州とテネシー州の「州の狩猟鳥」に指定されています。アメリカ南部のジョージア州とテネシー州の平均最高気温は32―31℃、です。コリンウズラにとって日本の夏の暑さはかなり厳しい事でしょう。また、コリンウズラの生息地は草原から森林なので、暑い時は涼しい森の中に隠れているのかもしれません。コリンウズラは暑さに対して特別な耐性はありません。屋内外に関わらず、夏場は個体の健康に注意しましょう。
ウズラ達をよく観察して、喉の震えに注意しましょう。
ウズラ達は暑がっている時、喉を震わせます。たまに喉を震わせているだけなら、大きな影響はないでしょう。しかし、喉をいつも震わせているようでしたら、危険信号です。できるだけ早く涼しい所に飼育ケージを移動させてください。外に飼育ケージを置いている場合、家の中に取り込み、涼しい部屋に置きましょう。家の中の場合、空調を効かせた部屋に置きましょう。もし、飼育ケージが外部に固定してある場合、ウズラ自体を涼しい部屋に移動しましょう。できたら、屋内避難用のケージを用意しておくと良いでしょう。
暑い日の注意点・対処方法
・日影を作りましょう。
夏の間は、直射日光が当たらない場所に飼育ケージを置くことが重要です。外に飼育ケージを置いてある場合、飼育ケージ内に日影となる場所を作りましょう。できれば、木箱のように、断熱効果があって、いざとなれば水をかけて冷やすことができる物が良いです。ただし、植物の鉢を置いて、葉などで木陰を作っている場合、ウズラ達が葉を食べてしまうことがあるので、気を付けましょう。
・絶対に水を切らさないで下さい。
ウズラ類は、普段水浴びはしません。しかし、暑くなると水に入って涼もうとします。つぼ式の水入れでも、飲み口に体の一部だけでも入れます。すると、羽毛が水を吸って、水入れの水が吸い取られます。その結果、水がかなり少なくなり、水の温度も高くなってしまいます。また、水入れの水が無くなってしまうこともあるかもしれません。水が無くなると、ウズラ自体の健康に支障を来たすこともあるでしょう。
・氷を用意しておきましょう。
これは以前にも説明しましたが、氷の準備をしておきましょう。しかし、氷そのものを飼育ケージに入れると、溶けて水浸しになります。そこで、ペットボトルに水を入れて、冷凍庫に入れると内部の水が凍りとなって、強力な冷却用ペットボトルが出来ます。気温が高い時、飼育ケージの内部や上部に置いておくと、ウズラ達を冷やすことができます。気温や風なども影響しますが、600mlで大体1-2時間程度、中の氷が残っています。つぼ型の水入れに氷をいれたこともありましたが、今一つ効果は分かりませんでした。
・熱中症で倒れたウズラは冷蔵庫へ入れて、一縷の望みにかけましょう。
酷い暑さの時、水などが無くなって、どうしようもなくなると、飼育ケージの中で大騒ぎをします。大騒ぎしている様子に気が付いたら、直ぐに冷房の効いた部屋に飼育ケージを取り込みましょう。外の飼育ケージの場合、冷水を飼育ケージ全体にまいて冷やしましょう。さらに洗面器に水を入れて、置きましょう。するとウズラ達は暴れながら、水浴びをすることになります。さらに熱中症になると、ウズラ達は痙攣しながら横たわってしまいます。そのような状態の個体はかなり危険です。個体を冷蔵庫に出し入れしながら様子を見ましょう。間に合えば、一命を取り留めることが可能です。しかし、このような状態になる前に、日常の飼育には気を付けましょう。
郵送方法の変更と価格改定のお知らせ
これまで、ウズラ類の卵は特別なご要望が無い場合、全て定形外郵便で配送させて頂きました。しかし、既にお知らせしているように、配達日数が2-3日(離島を除く)と伸びており、土日祝日の配達も行われません。さらに配達時、郵便受けに投函されるという点も見逃せません。酷暑の日、郵便受けの内部は一体何℃になるのか、ということを想像すると、ウズラ類の卵はかなり危険な状態になることは間違いありません。せっかくご購入いただいた卵が、配送が原因で孵化しないという事態は絶対に避けたいと思いました。
そこで、配送方法をレターパックプラスに変更したいと思います。レターパックプラスの場合、配達日数は通常1-3日(離島を除く)です。また土日祝日配達も行われ、基本的に手渡しです。追跡番号もあり、配達の状況も知ることができます。そのため、卵の配送に一番良いと判断しました。レターパックプラスへの変更に伴い、卵の包装も変更します。レターパックプラスは4kgまで配送できる方法なので、配送中に重い物が重ねられる可能性があります。うずらの卵用プラスティックケースでは、潰されてしまうでしょう。そこで、卵を個別包装して、三角柱ダンボールに入れて発送します。
配送方法の変更に伴い、価格を一律230円値下げ致します。そして、配送料として550円をお願い致します。安全な配送と卵の孵化のため、どうぞご理解いただきたいと思います。
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