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執筆者の写真Hideki Kobayashi

生まれたウズラの卵を食べるときの注意点

 ウズラ類を飼育していると、メスが卵を産みます。生まれた卵の孵化を行って、ウズラ類の飼育数を増やすことが出来ます。しかし、飼育数を増やす予定がない場合、生まれた卵をどうするのか、悩む方もいるでしょう。ただ処分するのでは、せっかく卵を産んでくれたウズラ達に申し訳ないと思ってしまいますよね。「産んでくれた卵を食べる」ということも選択肢の一つです。昔はニワトリやウズラを自分の家で飼育して、産んでくれた卵を食べることは日常的でした。現在では、卵を採るために家禽を育てている家はあまりないでしょう。だから、自分の家で飼育している家禽が産んだ卵を食べる時、何を注意すべきかあまり知られていません。今回は、家で飼育しているウズラやニワトリが産んだ卵を食べるときの注意点を紹介したいと思います。



飼育しているウズラの卵、食べていますか?
飼育しているウズラの卵、食べていますか?

 

産んだ卵は、良く洗いましょう。

 

 ウズラを含めて家禽は、総排泄腔(そうはいせつこう)から卵を産みます。総排泄腔は糞や尿、卵や精子、全てを体外に排出する穴です。そのため、生まれてくる卵が汚れている可能性があります。一見汚れも無く綺麗な卵でも、細菌が付着している可能性があります。鳥類は体内にカンピロバクターという細菌が常在しています。このカンピロバクターは食中毒菌の一種で、鶏肉の刺身や加熱不足の鶏肉を食べた時、食中毒になる原因菌です。このカンピロバクターが卵に付着している危険があります。実際に海外では生卵を食べると食中毒になるので、必ず加熱して食べることになっています。日本の場合、流通の過程で卵の洗浄が徹底的に行われているので、問題なく生卵を食べることができます。


 自分の家で飼育しているニワトリやウズラ類が産んだ卵を食べる場合、卵を良く洗いましょう。できれば、生卵で食べることは避けて、加熱してゆで卵や卵焼きで食べることをお勧めします。ウズラの卵料理をインターネットで検索すると、ウズラの卵を殻付きのまま料理して食べる方法が紹介されています。市販されているウズラの卵なら問題ありませんが、自分の家のウズラ類が産んだ卵の場合、部分的に加熱不十分になる可能性があるので、止めましょう。

 

ヒメウズラ・コリンウズラの卵も食べられます。

 

 ヒメウズラ・コリンウズラは、家禽ウズラとは別の種属の鳥ですが、美味しい卵を産んでくれます。ただ、ヒメウズラの卵は市販のウズラの卵の半分くらいの大きさなので、食事のおかずにするためには、10数個必要でしょう。それでも、小さいヒメウズラの卵は燻製した時、味が良く染みて大変美味しくなります。是非、お試しください。卵を食べるという目的で、ヒメウズラの家禽的飼育を行っても良いと思います。当社ではヒメウズラ・コリンウズラの有精卵を販売しております。

 




 

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