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アニマルウェルフェアとヒメウズラ

 アニマルウェルフェアという言葉は、あまり聞きなれないかもしれません。イギリス発祥の考え方で、ヨーロッパやアメリカなどを中心に世界中に広まりつつあります。「人が飼育する動物を「感受性のある存在」と捉え、ストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す」という考え方がアニマルウェルフェアの趣旨です。元々は家畜に適用されている考え方でしたが、ペットや実験動物にも適用されています。アニマルウェルフェアの考え方における基本原則は、以下「5つの自由」として提唱されています。

平飼いの自由なニワトリたち
平飼いの自由なニワトリたち

アニマルウェルフェアの「5つの自由」とは


 元々、イギリス政府は「すべての家畜に、立つ、寝る、向きを変える、身繕いする、手足を伸ばす自由を」という考え方がありました。この考え方から以下の「5つの自由」が成立しました。


1「飢え、渇き及び栄養不良からの自由」

2「恐怖及び苦悩からの自由」

3「物理的、熱の不快さからの自由」

4「苦痛、傷害及び疾病からの自由」

5「通常の行動様式を発現する自由」


 国際獣疫事務局(OIE)は、5つの自由を元に家畜の飼育に関するルールを定めています。OIEは、日本を含めた世界182の国と地域が参加する政府間機関です。そのため、日本でも家畜やペットの飼育に関して、考え方が変わりつつあります。


最近、卵売り場に多い「平飼い卵」


 アニマルウェルフェアの考え方は、日本の養鶏にも影響を与えつつあります。以前、日本ではいわゆる産卵用ケージにニワトリを閉じ込めて、エサを与えて産卵させていました。ケージ式養鶏は、5「通常の行動様式を発現する自由」に反します。そのため、ニワトリをケージから解放し、一定の広さを持つニワトリ小屋で飼育して採卵する「平飼い卵」を生産する養鶏業者が増えつつあります。平飼い卵は、以前なら一部の高級スーパーや自然食品系のスーパーのみで販売されていました。現在では、イオンなどの格安スーパーでも販売されていて、ケージ飼育の卵との価格差もそれほど大きく無くなってきました。EUなどでは、ケージ飼育の卵や卵製品を輸入しないというルールが設立されつつあるので、日本の畜産業界も無視できないということでしょう。残念ながら、養鶉業者の間では平飼い飼育という方法を取る所は、ほとんどないようです。


ペットにも適用される「5つの自由」


 ペットにも「5つの自由」は適用されて、「動物の飼養及び保管等に関するガイドライン」等が設定されました。その結果、犬猫の繁殖環境が大幅に改定され、ペット売り場で販売される犬猫一匹当たりの展示面積も大幅に拡張されました。


 ヒメウズラは、鳥類の中でインコと同様の「小型」に分類されます。もしヒメウズラの生体を販売する場合、50羽以上飼育すると都道府県知事に届け出を提出する必要があります、また、地域によっては個人でペットとして飼育する場合でも届け出を出さなければなりません。例えば、富士市ではニワトリを100羽以上、またはあひるを50羽以上飼育する場合、届け出を提出しなければなりません。ヒメウズラに関しては地方自治体のルールは見つかりませんでした。今後、アニマルウェルフェアの考え方が広がった場合、全ての鳥類で多数飼育するときは届け出を提出する必要が出てくるかもしれません。日本政府はアニマルウェルフェアに非協力的という国際的風潮に対する言い訳として、反発が予想される畜産業界より反発が起きても影響が少ないペット業界を締め付ける可能性が高いと思います。犬のリード義務化もアニマルウェルフェアの考え方に矛盾し、EUでも議論されていますが、日本ではリード義務化を行い、あたかも優等生として振舞っていることが良い事例ですね。

ヒメウズラの孵化用卵5個
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ウズラ類のエサ(300g)1個
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