ウズラ類は何でも食べますが、意外に好き嫌いもあります。
- Hideki Kobayashi
- 2 日前
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ウズラ類をペットとして飼育していると、いつも与えているエサに加えて何かウズラ類が喜ぶエサを与えたいと思う方も多いでしょう。ペットとして飼育する以上、ペットの幸せや喜びは、飼い主の喜びでもあります。ウズラ類がエサ入れに首を突っ込み、無心にエサを食べている姿は、非常に微笑ましいです。それに加えて、ミルワームをおやつとして与えると、ウズラ達は喜んで啄み、時にはミルワームを咥えたまま右往左往します。特にヒメウズラのペアにミルワームを与えると、オスがメスにプレゼントしたり、交互にミルワームを啄んだりと仲が良い姿が見られます。少し前なら、多くのホームセンターのエサ売り場でミルワームは販売されていました。残念ながら、現在では生体販売されているペットコーナーでないと、ミルワームは販売されていないようです。

海外では色々なエサがウズラに与えられています。
日本で販売されているウズラのエサは、数種類あります。しかし、あまり成分の差はなく、トウモロコシを主原料として、粗タンパク質含量が24%以上のエサとなっています。結構画一的なエサなので、いつも使用しているエサが無くなって、他のウズラ用エサを使用しても直ぐに食べてくれます。一方、アメリカを始めとした海外では、ウズラに様々なエサが与えられています。例えば、フィンチ/カナリア用のエサ、七面鳥用のエサ、狩猟鳥用の寄せ餌などです。ウズラ専用のエサというものは、あまり販売されていません。いわゆる鳥のエサとして販売されているものが与えられているようです。ウズラから卵を採りたい方は、カルシウムとして牡蠣殻を砕いて加えることと、産卵用エサを与えることが推奨されています。この産卵用エサは、粗タンパク質含量が24%以上となっています。日本で一般的に販売されているウズラ用エサと同等です。逆に言えば、日本ではウズラ=採卵用家禽として飼育されることが前提となっているのでしょう。
おやつに関して、ウズラは好き嫌いが激しいです。
ウズラ類は結構いろいろ食べます。ミルワームは代表的なおやつですが、例えば川釣りに使うブドウ虫などの柔らかい虫類を良く食べます。一方で、外骨格を持つ甲殻類は食べません。また、並ウズラ、コリンウズラなどの大きめのウズラ類は、ドングリの中身を食べますが、ヒメウズラは食べません。キャベツなどの野菜類も同様に、並ウズラ、コリンウズラは良く食べますが、ヒメウズラはそこまで好きというわけでもないようです。意外ですが、果実類はあまり食べませんでした。ウズラ類は主に地面で生活しているため、木になる果実に、あまり触れたことが無かったからかもしれません。
一方で、ウズラ類に与えてはいけない食べ物もあります。アボカド、カフェインを含む物、アルコール類、チョコレート、塩辛いものや甘いもの、生のジャガイモ、トマトの葉や茎、パセリ、柑橘類、ブドウの種などです。これらはウズラ類にとって有毒なので、与えないようにしましょう。もっとも、ウズラ類は飢えに苦しんでいる場合を除いて、有毒な食べ物を避けるので、与えてはいけないものについてはあまり心配する必要はないかもしれません。
ウズラ類に色々なエサやおやつを与えると非常に面白い反応をします。時には喜んだり、時には咥えたまま右往左往したりと、その姿はいつも与えているエサでは見られないほど愛らしいものがあります。時々、変わったエサを与えてみると、ウズラ類の新しい魅力を感じられることでしょう。
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