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ウズラ類を飼いならす方法
並ウズラ、コリンウズラ、ヒメウズラをペットとして飼育している方は、もっと懐いて欲しいと思う方が多いと思います。例えば、ウズラ類を手や肩に乗せてみたり、歩いていると後ろに付いて来たりとオウムやインコのように遊べたのなら、どれほど楽しいでしょう。しかし、ウズラ達を飼いならす方法はあまり知られていません。今回はウズラ類を飼いならす方法について、ご紹介します。
ウズラ類を飼いならすためには、少し長い時間が必要です。
ウズラ類は非常に憶病で、掴まれることが嫌いです。彼らは一般的に簡単に飼いならすタイプのペットではありません。ウズラ達が完全に成長している場合、実際に飼いならすことは大変難しいです。そのため、ウズラ達が若いときに飼いならす方が賢明です。より若いウズラ類を飼いならす方が、より簡単と言えるでしょう。飼いならすためには、ヒナを手で育てて、ヒナと対話することが必要です。
ウズラ類を飼いならすために避けるべき行動
飼いならす過程を急いだり、突然素早い動きをしたり、大きな声で叫んだり、ウズラ達に腹を立てたり、ウズラ達を追いかけたり、個体をつかんだり、上から個体に近づいたり、ウズラに手から食べ物を食べさせたりしないでください。これらの行動をすると、ウズラ達はあなたを怖がって、怯えてしまいます。したがって、上記の動作は行わないでください。
ウズラ類には個性があって、全てのウズラを飼いならすことはできません。
実際、飼育している全てのウズラを飼いならすことは、大変難しいです。ウズラの中には、どのような試みを行っても、性格的に飼いならすことが出来ない個体もいます。
また、完全に成長したウズラを飼いならすことはほとんど不可能かもしれません。並ウズラとコリンウズラは、比較的簡単に飼いならすことが可能です。しかし、ヒメウズラを飼いならすことは、非常に難しいです。
ウズラを慣れさせる飼育について
最初に、十分なスペースのあるケージでウズラ達を飼育する必要があります。ケージを清潔に保ち、ウズラが自由に行動できれば良いでしょう。ウズラが快適であればあるほど、ウズラを飼いならす可能性が高くなります。もちろん、新鮮なエサと水を十分に与えます。ウズラ達をケージに入れた時、ケージに慣れるまで1週間くらい必要です。ウズラを飼い慣らす行動は、1週間後に開始しましょう。なお、エサや水の交換を行う時、素早い動きは控えましょう。特にケージの上から手を入れる場合、ウズラの近くに手を移動することは避けましょう。世話は「下からゆっくり」が基本です。
第一段階:飼い主が怖くない事を分かってもらいましょう。
餌や水の交換などの世話をするとき、ウズラ達は飼い主の存在を認識しています。しかし、「たまに来る飼い主」では、ウズラ達は慣れません。むじろ、大きな手でケージを荒らす怖い人として、認識されているかもしれません。そのため、飼い主が怖い存在ではない事をウズラ達に分かってもらうことが第一段階です。世話をしなくても、ケージの近くにいるなど、頻繁にウズラ達と接触する必要があります。少なくとも毎日20分間ほどケージの隣に座って、ウズラ達に飼い主自身を見せましょう。飼い主の存在に慣れ、飼い主が脅威ではないことをウズラ達に知ってもらいましょう。この段階では、飼い主は何もする必要はありません。ただ居るだけで良いです。
毎日の訪問時、ウズラ達が叫んだり動き回ったりしていないことを確認してください。ウズラ達がケージの側面に沿って走っている場合、ウズラ達は怖がっています。そのような場合、ケージから一定の距離を取ってください。ただし、ウズラ達の視界に入る範囲で離れましょう。その後、ケージのすぐ隣に来るまで、毎日少しずつ近づいてください。徐々にウズラ達は飼い主が脅威ではないことを理解してくれるでしょう。
第二段階:ウズラ達とお話ししましょう
次にウズラ達とお話をしましょう。友達と同じように話したり、口笛を吹いたり、歌ったりしましょう。ただし、叫ぶことや大きな声をあげることは厳禁です。常に静かに話しかけてください。名前を付けても良いかもしれません。この段階で、ウズラ達が飼い主の声に慣れます。ウズラ達は飼い主の近くにいても落ち着いて、近寄って来ることもあるでしょう。
ウズラのケージが家の中にある場合、日常生活で一般的な行動(ゲームをしたり、床を掃除したり、机で勉強したりするなど)を行います。ケージが屋外にいる場合は、庭の手入れや、水まき、周りの掃除などを行います。ウズラ達は飼い主の行動を理解することでしょう。ただし、芝刈りや掃除機をかける、大音量の音楽をかける、ダンスなど、騒がしい行動は避けてください。
第三段階:ウズラ達と接触をしましょう。
ウズラ達との接触は、ウズラを飼いならすために非常に重要です。ただし、いきなり手でウズラ達を掴んだり、追いかけまわしたりしてはいけません。せっかく、ウズラ達との距離が近くなってきたのです。「ゆっくり、下から」の基本を忘れないようにしましょう。
ウズラ達を飼い主の手に慣れさせましょう。
ゆっくりと注意深くケージの中に手を置きましょう。ただし、ウズラ達が手を恐れて、逃げないことを確認してください。ケージの中に手を置き、手でウズラ達を追いかけてはいけません。毎日これを行うと、ウズラ達はすぐに飼い主の手に慣れるでしょう。そして徐々にウズラ達は飼い主の手に近づいて来るかもしれません。
ウズラ達に手でエサを与えましょう。
飼い主の手でウズラ達にエサを与えます。その時、ケージからエサ入れを出して、飼い主の手からウズラ達が大好きな御馳走を与えましょう。ウズラ達にとって、一番の御馳走は「ミルワーム」です。ミルワームはウズラ達の大好物の一つですが、一羽が何度も食べてしまうと栄養状態に良くありません。だからといって、他のウズラ達に食べさせようと手で追いかけたりしないで下さい。次第に手に慣れて、手を怖がらないようになります。
ウズラ達と触れ合ってみましょう。
ウズラ達が飼い主に対して安心している場合、鳥の頭部の下、喉付近を撫でてみてください。飼いならされていれば、鳥は逃げてはいけません。上からではなく、横から手を差し伸べましょう。
ウズラ達に上から接近することは避けてください
触れ合う過程で、ウズラ達の背中はとても魅力的に見えます。犬や猫のように背中を撫でるイメージが簡単に浮かび上がります。しかし、猛禽類は一般的にウズラを上から攻撃するため、ウズラ達は背中を触られたり、撫でられたりすることが嫌いです。
ウズラ達と慣れるためには、最低一日一回は触れ合いましょう。コリンウズラや並ウズラはメスが比較的飼いならしやすいです。一方ヒメウズラは、メスは非常に憶病なので、オスのほうが飼いならしやすいと思います。どちらにしても、個性が大きく影響しますので、例外は必ずあります。是非、ウズラ類の飼いならしに挑戦してみて下さい。上手く飼いならすことが成功すると、下の写真のように手乗りコリンウズラにすることも出来るようです。
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