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執筆者の写真Hideki Kobayashi

コリンウズラ・ヒメウズラの卵殻を使ったエッグアート第三弾です。

更新日:2023年4月7日


UVレジンで制作したエッグアート
UVレジンで制作したエッグアート

 インペリアル・イースター・エッグのように二つに割れて、中にアクセサリーなどを入れる容器として利用できる作品があります。また、卵型の一部が空いていて、中が見える作品もあります。今回は、卵型を生かした立体的な作品の制作についてご紹介いたします。今回の作品は、前回よりも時間はかかりません。また、100円均一ショップで販売されている物を利用すれば、より安価で制作が可能です。また、色々と工夫も出来るので、自分の発想やイメージを具体化できると思います。世界に2つと無い、自分だけのオリジナル作品を創造してみませんか?


今回はUVレジンとコリンウズラの卵殻を使います。


 UVレジンはUVライトを照射することで固まるレジンです。そのため、卵殻の表面に塗ってからUVを当てると、卵殻の表面に吸着した状態で固まります。この性質を利用すると、卵型の中抜き作品を製作することができます。また、着色剤やグリッターなどを使えば、キラキラした作品に仕上がります。一見レジンで制作したとは分からない作品になるでしょう。今回は、UVレジンとコリンウズラの卵殻を使って、エッグアートのサンプルを製作しました。

 当社で販売中のコリンウズラの卵殻は、スーパーマーケットなどで販売されている並ウズラの卵と違い、真っ白です。そのため、卵殻の表面にデザインを描き、そのデザインに沿ってUVレジンを塗るとデザイン通りのレジン作品が作れます。卵殻表面のデザインは、鉛筆が一番良いかもしれません。また、もしレジンがデザインからはみ出たとしても、UVを当てない限り、拭きとって塗り直すことが可能です。



コリンウズラの卵殻
卵殻の表面にデザインを書き込みます。

UVレジンは重ね塗りがお勧めです。


 UVレジンはかなり粘り気があります。だから、卵殻の表面に塗っても、直ぐに流れることはありません。しかし、あまり厚く塗ると流れて、デザインからはみ出ることがあります。実際に制作すると少しはみ出てしまいました。「薄く塗って、UVライトを当てて固める」を繰り返すことで厚くすることが出来ます。また、あまり薄いと固まった後で折れる可能性があります。デザインとの兼ね合いで、適度に厚さを調節して下さい。UVレジンの塗り付けには、マニキュア用のブラシや爪楊枝、UVレジン用スティックなどが良いと思います。


UVレジンでエッグアート製作中
UVレジンを卵殻のデザインに沿って塗りました。

固めた後は、余分な殻の部分を除きます。


 UVレジンが十分固まった後、カッターナイフなどを使って卵殻を割り、余分な殻を取り除きましょう。あまり力を加えると、レジン作品も壊してしまう可能性があるので、注意しましょう。特に無理をする必要はありません。ただ、出来るだけ多く取り除いておくと、お酢やクエン酸溶液に漬けた際、素早く殻が無くなります。繊細な作品なら、カッター等を使わず、そのままお酢やクエン酸溶液に漬けましょう。時間は掛かりますが、作品を壊さずに殻を取り除くことができます。


エッグアート製作中
卵の殻を一部取り除きました。

お酢かクエン酸溶液に漬けて殻を完全に取り除くと、完成します。


 今回はクエン酸溶液に漬けました。約一晩で卵の殻は無くなり、卵殻膜が遊離しました。金銀は、グリッターを限界まで入れました。赤と青のグリッターは、少なめに入れました。見え方が参考になれば、幸いです。工夫次第ではもっと色々な作品を製作することができると思います。アクセサリー用の金具を埋め込むことも可能です。今回使ったUVレジンは「星の雫」という製品です。UVレジンは製品によって性質も少しずつ異なるので、テストを必ず行って下さい。


 UVレジンの作品は、既存のシリコンモールドと中に入れる装飾用品も同じような物が多いです。結局、皆同じような作品が出来てしまいます。コリンウズラやヒメウズラの卵殻を用いれば、自分独自のデザインを描くことができるので、自分だけの作品が製作できるでしょう。是非、お試しください。


エッグアート製作中
クエン酸溶液に漬けて、卵殻を溶かします。

エッグアート完成品
完成です。






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