飼育しているウズラ・ヒメウズラの卵の保存方法
- Hideki Kobayashi
- 6月2日
- 読了時間: 3分
ウズラやヒメウズラ、コリンウズラを飼育していると、卵が産まれて、食べている方もいると思います。もちろん、孵化を行っても良いですが、飼育できる個体数は限られています。エサ代も多くかかるので、飼育する個体数は押さえた方が良いと思います。孵化を行わない場合、卵を食することが一番となります。もっとも、並ウズラを飼育する方は、元々卵を食べることを目的としている方も多いと思います。ウズラの卵は小さく、そのまま食べても問題ありません。しかし、いざ料理となると、数がそろわないと料理という形になりません。そのため、産まれたウズラの卵は数が揃うまで保存しなければなりません。果たして、どのように卵を保存すれば良いのでしょうか?また、保存期間はどのくらいでしょうか?

ウズラの卵は、慎重に扱いましょう。
ニワトリの卵と比べて、ウズラの卵は殻が薄く、壊れやすくなっています。卵をよく観察して、ひび割れなどが無い卵を採卵しましょう。ひび割れや液漏れのある卵は処分しましょう。これらの卵は保存も食べもせず、そのまま堆肥にすることをお勧めします。割ってウズラ達のエサになりますが、ウズラに食卵癖を付けるきっかけとなるかもしれません。あまりお勧めはできません。
卵を保存する場合、卵は洗うべきか?洗わないべきか?
これはウズラ・ヒメウズラの卵を扱う上で、重要な選択です。その答えは、卵の保存方法と使用方法によって異なります。
卵を冷蔵せずに保存する場合:洗わないでください。ウズラの卵には、バクテリアの侵入を防ぐブルームと呼ばれる保護膜が自然に形成されています。洗うとこの膜が剥がれ、保存期間が短くなります。室温で不安になる方もいるかもしれませんが、一般のスーパーでは卵は冷蔵販売されていません。冷蔵すると、卵の中のリゾチームという細菌の細胞壁を壊す酵素の活性が下がり、細菌に汚染される可能性が高まるかもしれません。
すぐに冷蔵する場合、保存前に卵を軽く洗っても構いませんが、汚れている場合に限ります。さらに低温保存となると、冷凍保存となります。殻を割って冷凍し、後で調理することはできますが、殻付きのまま冷凍することはお勧めできません。
どちらにしても、食べる直前は良く洗いましょう。
ウズラ類の卵の保存期間について
室温で保存する場合、2-3週間となっています。もちろん、室温にも依存します。夏場の室温保存は、絶対に避けましょう。大体15-25度を目安としてください。冷蔵庫で保存する場合、洗った卵は4-6週間、洗わない卵は8週間が限度とみてください。これらの期間は十分な加熱調理を前提としており、生食に適用されません!
生食の場合は、できるだけ早く食べましょう。
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