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磯焼けを解消する方法の一案

6 日前
読了時間: 3分

 地球温暖化の影響で、海水温が上昇し、獲れるお魚の量も種類も変化しています。特に沿岸部への影響は大きく、磯焼けと言う現象が近年続いています。磯焼けは海岸から海藻類が無くなり、岩や岸壁が露出する現象です。通常の海岸は、多種多様な海藻類が岸壁や岩場に付着しています。付着した海藻類は小さなエビやカニの棲み処となり、小魚や大きな魚の稚魚の隠れ家にもなります。海藻を食べる魚も居るので、沿岸の生態系は生物数が非常に多くなります。沿岸の生物が豊かになると、そこから育った魚、エビ・カニ類が外洋へと泳いで行ったり、他の沿岸へと移動したりと、生物の拡散が始まります。その結果、魚市場に並ぶような大きな魚が育ちます。磯焼けが発生すると、この豊かな沿岸部の生態系が成立しません。もちろん、1-2年なら大きな影響は無いでしょう。また、磯焼けの発生が日本の沿岸の一部なら、その影響範囲は小さいでしょう。しかし、現在日本で起きている磯焼けは、全国的に広がっています。また、その期間も長く、20年以上続いている地域もあります。前述の通り、磯焼けの原因はシンプルです。地球温暖化による海水温の上昇です。それならば、解決策もシンプルです。海水温を下げれば良いのです。

 

海藻が全くない磯場では生物は凄く少ないです。
海藻が全くない磯場では生物は凄く少ないです。

海水温を下げる方法

 

 もちろん地球温暖化が弱まり、逆に地球寒冷化に進めば、海水温は低下します。産業革命が起こる前の生活に戻れば、地球温暖化は弱まることでしょう。しかし、人は現代の便利な生活を手放せません。結果として、地球温暖化が弱まることは期待できません。


 地球の歴史を紐解くと、地球温暖化時代はありました。恐竜が生きていた時代は、現在よりも平均気温が7℃も高かったそうです。しかし、隕石が地球に落下して、膨大なチリが大気中に漂い、太陽光が遮られて植物が枯れてしまい、草食の恐竜から死んでいったそうです。また、太陽光が遮られた結果、地球の寒冷化が始まり、氷河期に至ったとされています。そんなカタストロフ的なイベントは創作小説の中だけで、実際に発生する確率は0に近く、現実的ではありません。


 現実的な方法の一つとして、深海の水を沿岸に流すことです。深海といっても水深100-200mです。水深100m-200mの海水温は、約10-20℃です。30℃近い海岸の海水を冷やすには、ある程度の流量が必要かもしれません。水深100mの海水は、水中ポンプやエアリフト方式でくみ上げることで、魚の養殖などでも利用されています。

 

深海の水を汲み上げて、深海の環境に影響は無いのでしょうか?

 

 深海の水を汲み上げる以上、深海への影響を考慮しなければなりません。ただ、地球温暖化の見えにくい影響の1つに、「海水の積層化」があります。表層の海水が地球温暖化の影響を受けて温まると、密度が低下して軽くなります。一方、深層の海水温は、あまり変化しないため、表層の海水との密度差が大きくなります。その結果、表層と深層の海水がお互いに混ざりにくくなります。今は少ないかもしれませんが、お風呂を沸かした時、熱いお湯は表面に、下の方は冷たいままという現象です。深層の海水を組み上げて、表層に流すことは、この海水の積層化現象を緩和することにも繋がることでしょう。もっとも、規模が小さければ、何の影響もありません。沿岸部だけでも良いので、海水温低下による磯焼けの解消に深層水の利用ができれば良いなぁと思います。

 

 
 
 

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