ウズラ類のエサ(ペット用、300g)を販売開始しました。
- Hideki Kobayashi
- 9月8日
- 読了時間: 5分
これまでにもブログで予告しておりましたが、ウズラ類のエサ(300g)の販売を開始しました。当社のウズラ類のエサは、現在販売されているウズラ類のエサとは異なります。一番の特徴は、粗タンパク質含量です。当社のウズラ類のエサの粗タンパク質含量は、約17.5%です。一方、既存のウズラのエサは、粗タンパク質含量が24%以上です。既存のウズラのエサより、低い粗タンパク質含量となっています。もっとも、粗タンパク質含量が24%を超えるエサは、ウズラ用だけです。
エサのタンパク質含量が低くても、ウズラ類は健康に成長します。
ウズラ用のエサは、できるだけ大きな卵を毎日産むように、高いタンパク質含量となっています。完全に採卵用家禽ウズラのためのエサとなっています。当社ではヒメウズラの有精卵を販売しております。多くのお客様は、ヒメウズラをペットとして飼育することを目的として、ご購入されています。採卵目的でなく、ペットとしてウズラ類を飼育する場合、高い租タンパク質含量のエサは必要ありません。そもそも、卵を産まないオスや卵を産まなくなったメスには、高いタンパク質含量のエサは必要ありません。過去に発表された論文でも、24%よりも低いタンパク質含量のエサを用いてウズラ類が飼育されています。多くの論文では、卵の大きさや産卵頻度、産卵開始時期に差がある、または無いという内容でした。特に成長が遅くなった、または健康状態が悪くなったという報告はありませんでした。
高いタンパク質含量のエサの弊害
高いタンパク質含量のエサを与えると、メスは大きな卵を毎日産むようになります。しかし、そのような不自然な状態は、ウズラ類の健康に良いことはありません。採卵のために養鶉場で飼育されている家禽ウズラの寿命は、約1年半から2年と短命となっています。また、高タンパク質のエサを与えた場合、ウズラ類が完全に消化できず、腸内細菌に悪影響を与えることが知られています。例えば、壊死性腸炎という病気は、クロストリジウムという細菌の1種が原因菌とされています。その原因菌が腸内で増殖する要因の一つとして、過剰なタンパク質を含むエサが挙げられています。最近、バイオテクノロジーが発展して、腸内細菌まで良く調べられるようになり、このような知見が得られました。
高タンパク質の影響は、糞便の匂いにも影響します。これもクロストリジウムという細菌の一種などが関連しています。ウズラ類が消化しきれなかったタンパク質が腸内細菌で分解され、アンモニアや硫化水素に分解されます。このアンモニアや硫化水素は悪臭の原因になり、糞便の匂いが臭くなります。
ペットとしてウズラ達を可愛がるためのエサです。
当社が販売するウズラ用のエサは、17.5%以上と低い粗タンパク質含量となっています。当社では、ヒメウズラ・コリンウズラの老鳥・成鳥・ヒナの各オスメスで、このエサをテストしました。その結果、全てのウズラ類で生育は良好でした。皆、良く食べてくれました。ヒメウズラのヒナが当社のエサを食べている動画をYouTubeにアップロードしております。ただし、現在進行形で卵を産んでいるメスについては注意が必要です。既存のエサを与えている場合、本エサを与えるとエサのタンパク質含量が急激に変化するため、産卵サイクルや腸内細菌に悪影響を与えて、健康を害する可能性があります。日常的なエサを本エサに変更する場合、必ず1/4か1/5など少しずつ加えて、3-7日くらい様子を見ながら変えていきましょう。もし、何かウズラ類の様子に異変がありましたら、直ぐに元のエサに戻しましょう。
当社のエサは細かい粒になっています。これは、ウズラ達の消化を助ける意味があります。一般に、ウズラ類の飼育には砂場を設置することが推奨されています。ウズラ類は砂浴びを好むので、その場所を用意します。また、ウズラ類は砂を食べて、消化を助けることも知られています。ただ、全ての方が砂場を準備できるわけではありません。砂を食べる機会が無いウズラ達でも十分に消化できるように、当社のエサは細かい粒にしました。消化不良のエサは、前述の通り、腸内細菌に悪影響を与え、病気になる可能性を高めます。また、糞便の匂いが臭くなります。エサを細かくすることで、消化を促進し、健康的な腸内環境を維持します。
テストでは、当社のエサを与えてウズラ類を飼育していると、確かに糞便の匂いが抑えられていました。また、メスの成長時期にもよりますが、「毎日の産卵」は行わなくなる個体が出てきました。3日間産卵して、1-2日お休みのようなパターンもあれば、1日おきのパターンもありました。メス自身が産卵するタイミングを体調に合わせているようです。
エサは1パック300gとなっています。ヒメウズラは、オスメスや成長の過程にもよりますが、1日5-10gのエサを食べるとされています。また、ウズラ類はエサ入れからエサを掻きだす習性もあります。そこでヒメウズラ1羽が1日10gを食べるとして、1カ月分を1パックの単位としました。開封日を記入する欄を作りました。消費速度の目安にしてください。
孵化用卵と一緒にお求めになるとお得です。
当社の「ウズラ類のエサ(ペット用、300g)」は1パック300円(税別)で販売しております。送料がお得な、4パックセットも販売しております。ヒメウズラの有精卵と一緒にウズラ類のエサをお求めになると、1パック300円(税別)が200円(税別)と100円引きになっております。また、有精卵と同封させて発送させていただくので、エサ単独の送料は頂きません。ヒナが産まれた時、「エサはどうしよう?」と悩む必要がないので安心です。ただ、1注文1パック限定とさせていただいております。
採卵を目的として、ウズラ類を飼育されている方は、ご購入をお控えください。あくまでも、ウズラ類をペットとして末永く可愛がりたい方のためのエサです。
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