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サンシャイン水族館で「ゾクゾク深海生物」が開催されます。

 東京池袋のサンシャインシティにあるサンシャイン水族館で、「ゾクゾク深海生物」というイベントが開催されます。開催日程は、前期1月16日(金)から3月12日(木)、後期3月13日(金)から5月10(日)です。このイベントは数多く開催されていて、今回で10回目だそうです。10回も開催されることから、かなり入場者数が多いのでしょう。実際、深海生物は意外と人気が高く、国立科学博物館で時折開催される特別展「深海」でも、入場者数がかなり多いそうです。特別展の中でも恐竜に次いで2位の人気となっています。

 

サイエンスアゴラで展示したカイコウオオソコエビ
サイエンスアゴラで展示したカイコウオオソコエビ

深海生物の標本が展示されるようです。

 

 「ゾクゾク深海生物」では、深海生物の標本が展示されます。特に「ヨコヅナイワシ」のプラスチネーション標本は、一見の価値があるでしょう。ヨコヅナイワシは、全長約120センチメートルから約250センチメートルと非常に大型の魚です。イワシという一般的なイメージとは程遠い巨大魚です。体重も約14キログラムから25キログラムとクエやマダラ、大型のブリといった魚と同じくらいの重さです。水深2000m位の深海で棲息していると記録されています。DNA解析の結果から、クログチイワシ属の新種であることが分かりました。深海魚の場合、形態と種属が合わないことが時々ありますが、しっかりとイワシだったようです。

 

食べられる?「アカザエビ入り深海汁」!

 

 このイベントでは、ヒゲナガエビやツノナガチヒロエビなどから出汁を取った「深海汁」が販売されます。ヒゲナガエビは、水深200-600mの深海に棲むエビです。日本近海からオーストラリア付近まで分布し、食用にされています。鹿児島県では「たかえび」と呼ばれています。ツノナガチヒロエビも水深300-400mの深海に棲息するエビです。「ベニエビ」や「トンガララシ」等と呼ばれています。どちらも20cm近くまで成長するので、比較的大型のエビで、比較的美味しいエビとされています。


 今回、10回目の開催を記念して、「アカザエビ」を使った「深海汁」も抽選で食べられるようです。アカザエビは水深200-400mに棲む深海のエビです。「手長エビ」と称されることもあります。非常に美味で、高価なエビです。抽選で当選された方は、とても幸運でしょう。日本で流通しているアカザエビはヨーロッパからの輸入品がほとんどです。果たして、このイベントで提供されるアカザエビは日本で獲れた物でしょうか?楽しみですね。

 

当社で貸し出ししている「カイコウオオソコエビ標本」はヨコエビです。

 

 当社では、カイコウオオソコエビ標本を貸し出ししています。カイコウオオソコエビは、水深8000mを超える超深海に生息している超深海生物です。ゾクゾク深海生物イベントで展示されている全ての深海生物よりも深い海に棲んできます。ただ、カイコウオオソコエビは、ヨコエビです。食用になるエビとは全く別の生物で、非常に油脂分が多いことが特徴です。油脂分は、深海生物にありがちなワックスエステルです。ワックスエステルは人が分解消化できる油脂ではありません。カイコウオオソコエビを食べたら、お腹を壊すことでしょう。

 

 
 
 

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