大切な家庭菜園を高すぎる気温から守りましょう。
- Hideki Kobayashi
- 7月31日
- 読了時間: 4分
7月中旬から日本全国、非常に気温が高くなっています。最高気温35℃を超える地点が数多くあり、北海道でさえ関東地方並に暑くなりました。さらに、関東地方、北陸地方、東北地方などは、記録的な少雨となりました。このため、農作物に影響が出ていることはニュースでご存知の方は多いと思います。例えば、田んぼは水不足のため干からびて、稲の成長に影響が出ています。また、ブドウの実も萎む被害が出ています。今後、秋野菜の成長にも影響が出ることが予想されています。

家庭菜園の野菜・花は元気ですか?
農家は作物・花を育てるプロなので、暑い夏に対してもある程度対策があります。農家の暑さ対策は、気象庁の長期予報から暑い夏となることを予測し、暑さに強い品種を農協や農業試験場から購入することです。つまり農家の暑さ対策は、夏が始まる前から始まっているのです。一方、農家ではない一般人は、農協や農業試験場で販売している暑さに強い新品種を手に入れることは不可能です。新品種の場合、特許で保護されている上、他国に渡らないような管理が必要となります。時折、農協から一般人でも購入できる機会があります。しかし、販売してもらえる品種は、暑さに強い新品種ではなく、種がキロ単位での販売だったりするので、よく注意しましょう。一般の家庭菜園の場合、園芸店やホームセンターで販売されている種や苗を購入した野菜や花を育てることが一般的です。これらは特別に暑さに強い品種ではありません。育てている野菜・花の葉が褐色なったり、果実が茶色になったり、葉が萎れていたりする場合、高温障害の症状が現れています。トマトなどでは、花が咲いても実が付かない、なども高温障害の一つです。皆さんの家庭菜園では、いかがでしょうか?
一番有効な高温対策は、遮光ネットの使用です。
遮光ネットと聞くと、「光合成」をする植物には太陽光を遮って良いの?と疑問に思う方も多いでしょう。これは、植物の高温ストレスの影響が関係しています。植物は高温にさらされると、光合成能力が低下します。光合成能力が低下した状態では、過剰な太陽光は植物周囲の温度上昇以外、何の役にも立ちません。一般に、遮光ネットは20-75%遮光する製品が販売されています。あまり遮光率が高いと、光合成の阻害する可能性があります。また、遮光ネットは栽培している花や野菜の上部、少し高い所に張ることが基本です。通気性の確保が第一ですが、朝日や夕日など、斜めから入ってくる弱い光を遮らないことも大切です。また遮光率が高いネットでも、高い所に張ることで、真昼の強い太陽光は遮光するという形にできます。是非、お試しください。
水やりは、涼しい朝と夕方に行いましょう。
夏の暑さ対策に、水やりは本当に重要です。水やりを怠れば、一日でも影響が出てしまいます。翌日から水やりを行ったとしても、葉が萎れ始めると回復することは難しいです。今年の夏は特に暑いので、水やりは早朝と夕方、計2回行うことをお勧めします。昼間など、暑い時に水やりを行っても、水が直ぐに蒸発してしまい、土に浸透する量が減ってしまいます。また夕方に水やりを行うことで、昼間に失われた水分を補給することができます。
暑くなると土のpHは下がり、酸性化します。
実は、暑くなると土壌のpHは下がり、酸性化します。これはチッソやリンなど、肥料を与えていると、顕著に影響します。理由は、化合物の平衡にあるのですが、実際に測定された結果です。土が酸性状態になると、アルミニウムイオンが土壌に含まれる鉱物から遊離します。アルミニウムイオンは、根の発根や伸長を妨げることが知られています。その結果、根が育たず、十分な水分が吸収できなくなり、高温障害となります。「暑くて植物の元気が無いから肥料をまいたけれど、枯れ始めた」という経験はありませんか?それは、高温障害が現れ始めた頃に、肥料をまいた結果、土が酸性化してしまった。そして、アルミニウムイオンが遊離して、根に悪影響を与えて、さらに高温障害を加速してしまったのです。是非、当社の土のデトックス剤「アルミリムーバー」をお試しください。有害なアルミニウムイオンを土から除く、唯一の選択肢です。アルミリムーバーは現在、特許申請中です。
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