ヒメウズラの飼育方法
- Hideki Kobayashi

- 3 日前
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前回のブログでヒメウズラの卵の孵化とヒナの育成に必要な器材を紹介しました。今回は、ヒメウズラのヒナが育った後、ヒメウズラの若鳥を育てるために必要な器材や育て方などを紹介します。ヒメウズラのヒナは羽毛が生えそろっていないため、産まれてから約2―3週間程度加温が必要です。夏場の気温が高い時は2週間程度の加温期間でも大丈夫ですが、冬場の寒い時は1カ月くらい加温しましょう。夏場でも気温が低い地方は、2週間以降もペットヒーターなどを利用しましょう。

1カ月経過した後、ヒナを大きめのケージに移しましょう。
ヒナを育成して1カ月が経過すると、ある程度大きく成長します。まだ成鳥になる一歩手前で、頭の部分は羽毛が薄い状態かもしれません。ヒナ用のケージは狭くなってきたと感じた方は、大きめのケージを用意して移しましょう。もう加温のためのヒーターは不要です。水入れとエサ入れを用意します。水入れは一般に販売されているプラスティック製や陶器の設置型水入れが利用できます。プラスティック製の場合、エサ入れとしても利用できますが、トレイ?の部分が小さいので、フンで汚れるとエサを食べてくれなくなります。意外とウズラ類用のエサ入れは、あまり選択肢がありません。自分で良いと思うエサ入れを自作する人が多いようです。私は100均で販売されている小型の食品小分け用プラスティック容器を利用しています。カッターナイフなどで上蓋に穴を空けて、ヒメウズラ達がエサを上から啄めるようにします。また、底部には釣りで使う板重りを両面テープで貼り付けます。ヒメウズラ達は結構アクティブなので、エサが減ってくると、エサ入れをひっくり返します。板重りは、エサ入れのひっくり返しを予防するために貼り付けます。
若鳥はよく観察して、オスメスを判別しましょう。
新しいケージに移した後、若ヒメウズラの胸の部分を観察しましょう。ヒメウズラのオスは、首元から胸にかけて、白い線が現れます。もし、ヒメウズラを複数飼育していた場合、飼育しているオスの数を把握しておきましょう。オスが複数して、メスよりも多い場合、オス同士が喧嘩を始めます。産まれてから約2カ月経過すると、オスメスともに成熟して、メスが卵を産む準備が整います。オスも胸の白い線がはっきりとなります。オス同士はある日突然喧嘩を始めるので、昨日までは皆仲良くしていたのに、今日は喧嘩している、ということは珍しくありません。白色のヒメウズラの場合、白い線はわかりません。白色のヒメウズラは卵を産むまで、オスメスの判定は不可能です。
ニワトリやウズラ類は、群れにオスが複数いるとオス同士が喧嘩することはごく自然なことです。ただ、ニワトリは喧嘩をしても相手を殺すまでのことはしません。いわゆる「つっつき順位」という群れの中でのオスの順位を決めます。ニワトリのつっつき順位は、1位が群れのボスになり、メスを選択する権利を得ます。また、朝鳴く順番まで決められて、群れの秩序を保つことで、不要な争いを避けます。しかしヒメウズラは違います。ヒメウズラのオスは他のオスを追いかけ回し、時には死に至らせます。オスは個別に隔離して、それぞれお気に入りのメスを同居させてあげましょう。ヒメウズラはオスメスペアで飼育することが一番平和で、長生きします。多くのヒメウズラを飼育される予定の方は、ケージを準備しておきましょう。





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